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コンパクトマンションのダイナシティが民事再生

 負債額は520億円


 ジャスダック上場のダイナシティ(吉田雅浩社長)は10月31日、東京地裁に民事再生手続きの申請を行い、同日受理されたと発表した。負債額は520億円。

 同社は1994年(平成6年)9月設立。主にコンパクトマンションを手がけ業績を伸ばし、2001年12月、ジャスダックに上場した。

 しかし、2005年6月に当時の社長が覚せい剤取締法違反により逮捕されたことで、信用悪化を招いていた。ライブドアグループと資本・業務提携したことなどでも話題を呼んだ。

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 倒産記事は、本日だけで3件目だ。記者は好きでこのような倒産記事を書いているのではない。しかし、この時期、不動産会社がどのような状況であったかを伝えるのも義務だと思い書いている。

 ただ、同社の民事再生申請については、康和地所のそれとはまた違った考えを持っている。前社長が覚せい剤で逮捕されたのもそうだが、創業時からマンションの商品企画、営業マンの質(というよりは、きちんと社員教育を行ってこなかった当時の経営陣)などでも相容れないものをずっと感じてきた。同社のマンションを見学したのはわずか数物件しかないのもそのためだ。

(牧田 司 記者 10月31日)