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　不動産業に特化した人材派遣の「エメ」が10月27日、恒例の「懇親の集い」を開いた。会場となった市ヶ谷・アルカディア市ヶ谷には、同社社員・ハウジングアドバイザー百数十人を含むデベロッパー、流通会社などの関係者約600人が参加した。

　冒頭、挨拶に立った同社・加藤光晴社長は「集いの目的その他は一切ありません。どんどん交流していただきたい。主役はエメではありません。皆さん一人ひとりが主役です。仕事には役に立たない山の仲間も呼んでいますが…」といつもの調子で参加者を笑わせた。

　続いて来賓挨拶として壇上に上った不動産流通経営協会理事長・岩崎芳史氏（三井不動産販売会長）は、「不動産市場はガタガタ、最悪。この時期、めったにこのような盛大なパーティはない。加藤さんとはお会いしても仕事の話をしたことがないが､ゆとりをもってやっていらっしゃるのが成功の秘訣ではないか。私もおなじ未年。またまだやる。来年もこのような会が開けるか分からないが､開ければ本物」と返し、笑いを誘った。

　続いて三菱地所リアルエステートサービス常務執行役員住宅営業本部長・福沢美之輔氏、オリックス不動産執行役員住宅開発事業本部長・亀井義昭氏が来賓として挨拶をしたあと、ケンコーポレーション社長・田中健介氏が乾杯の音頭を取った。

エメ取締役営業企画部長・加藤光穂氏

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　日経平均株価が03年４月末のバブル後最安値（7607円）をあっさり更新、終値は82年11月以来約２６年ぶりの7162円という水準まで下落したこの日､会場には昨年の約500人を上回る約600人が集まった。

　記者は、昨年もそうだったが､片っ端から「最悪市場。どうする」と聞いて回った。その答えは「分かりません」というのがほとんどだった。

　そんな中で、「ダメだ、ダメだといってどうする。そんなこといったら落ち込むだけだ」と語った三井不動産販売関係者の言葉に救われた気持ちがした。