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故佐藤会長の経営哲学を引き継ぐトーシン下條専務


「フェニックス西参道タワー」

 

「フェニックス西参道タワー」の記者見学会で延々2時間熱弁

 トーシンパートナーズは10月20日、このほど竣工した同社初の大型賃貸マンション「フェニックス西参道タワー」の記者見学会を行った。

 物件は、京王新線初台駅から徒歩6分、または小田急線参宮橋駅から徒歩9分、都営地下鉄大江戸線都庁前駅から徒歩11分など5駅が利用可能な渋谷区代々木四丁目に位置する24階建て全192戸の規模で、専用面積は約20〜82平方b、月額賃料は105,000〜409,000円。敷金、礼金、更新料とも賃料の1カ月分。施工は前田建設工業。管理はトーシンコミュニティー。

 明治神宮、代々木の森を始め、都心方面の眺望が抜群の立地条件にあり、賃貸マンションでは珍しいと思われる免震構造となっているのが大きな特徴だ。最上階の階高は3470ミリ(天井高2900ミリ)もあり、標準階でも3060ミリ(天井高2500ミリ)だ。洗面室の床材には、麻のような足ざわりのいい特殊なクロス材が使われていた。ゴルフラウンジ、シアタールーム、フィットネスルームなども利用できる。 現在、約40戸が申し込み・契約済み。

 物件説明を行った同社専務取締役・下條浩一氏によると「分譲の選択肢もあったが、何とか保有のスキームが組めないかを検討した結果、賃貸で保有できるファイナンスが組成できた」ため賃貸として保有することに決めたという。土地の取得価格が安かったため、分譲にした場合、驚くほどの利益がでることも語った。

◇    ◆    ◇

 今回の現地見学会で何が収穫かといえば、免震タワー賃貸マンションそのものを理解することもさることながら、下條氏の懇切丁寧な説明で同社の経営姿勢がよく理解できたことだった。

 記者は、下條氏とは以前からのお付き合いだが、このようにいろいろ話を聞くのは初めてだった。正直、「そこまで話すか」と思うほど本音で業界の現状、同社の事業展開、業界紙のあり方などを語った。物件説明をしながらだからほとんどが立ち話で、時間にして2時間ぐらいあったはずだ。 

 ここでは、「これは記事にしないで頂きたい」(下條氏)という、もっとも感動を受け、勉強になったことをはじめ、その話の一つひとつについては書かないが、大変勉強になった見学会だった。

 それにしても、下條氏は、ものごとを包み隠さず話すところなど故佐藤会長そっくりだ。同社と下條氏にエールを送りたい。


最上階からの代々木方面の眺望

(牧田 司 記者 10月21日)