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興和不 西麻布の戸建て1億円台「SOHOME西麻布6」


「 SOHOME 西麻布6」

 

 興和不動産が近く分譲を開始する都心の建売住宅「 SOHOME 西麻布6」を見学した。

 物件は、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅から徒歩10分、または日比谷線・都営地下鉄大江戸線六本木駅から徒歩13分、港区西麻布2丁目に位置する全6棟現場。用途地域は第1種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率300%)の地域。土地は旧借地権で、月額地代は41,000円〜50,000円の予定。建物は所有権。

 1戸当たり土地面積は約100〜124平方b、建物面積は約131〜170平方b。価格は未定だが、1億円台になる予定だ。構造・階数は2×4工法3階建て。設計・施工は三井ホーム。建物竣工は9月下旬、引渡しは12月下旬予定。販売代理は三井不動産販売と三井リハウス東京。

 最初、関係者から「西麻布で面白い戸建てを分譲する」と聞いて、価格が数億円の豪邸を想像した。マンションでも坪単価 400 万円、 500 万円もするエリアだ。

 アクセスは抜群だ。表参道駅から、「プラダ」とか「カルティエ」などの高級ブランド店が軒を連ねる通称ブランドストリートを抜け、根津美術館のすぐ近くだ。青山霊園にも近い。

 ところが、現地周辺は「西麻布」の高級イメージとは様相が一変する。土地はかなり細分化が進み、戸建て、賃貸マンション、分譲マンション、事務所ビル、商業ビルなどが密集。昔の路地風の景色もある。正直に言って、数億円の建売住宅が売れる地域ではなかった。

 しかし、価格が1億円台と聞いて「なるほど」と思った。とっさにはユーザー層が浮かばなかったが、物件名にも採用されているように「 SOHO 」的な利用を考える特殊な層には受けるだろうと思った。3階建てということで足しようの建て込み感はあるが、吹抜けや間取りの工夫で最高・通風は十分だ。白と黒を基調としたデザインもお洒落だ。

 このような立地条件の土地は都心部でもかなりあるはずだ。今回の分譲で得られる様々なデータは、今後の展開にも活かされるだろう。その点でも興味深い物件だ。

   
「SOHOME西麻布6」

(牧田 司 記者 10月20日)