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 康和地所 業界初の外断熱コンパクトマンション

「リリーベル武蔵小山」


「リリーベル武蔵小山」完成予想図

 

快適性≠いかに訴えるか 坪単価300万円は割安

 康和地所が近く会員向け優先分譲を開始する外断熱工法のコンパクトマンション「リリーベル武蔵小山」のモデルルームを見学した。

 物件は、東急目黒線武蔵小山駅から徒歩8分、品川区荏原3丁目に位置する10階建て全32戸の規模。専有面積は約37〜44平方b。価格は未定だが、坪単価は300万円を若干切る模様だ。竣工予定は平成21年8月中旬。施工は小川建設。

 物件の特徴は、@日本有数のアーケード街「武蔵小山パルム」を通って8分の立地A都心・準都心ではほとんど分譲事例がない外断熱工法B外断熱工法では事例がない単身女性向きのコンパクトタイプ――などで、このほかオール電化、SIを採用しているのも特徴だ。

◇    ◆     ◇

 記者は、同社がこのマンションを分譲すると聞き、間違いなく早期完売すると思った。モデルルームは、家具などがまだ配置されていなかったが、このマンションはモデルルームの出来不出来などあまり関係がない物件だ。

 外断熱マンションの快適性をどのように具体的に分かりやすくユーザーに知らせるかにかかっている。外断熱マンションの快適性は、実際に体験しないと分からない。

 その点、記者は、同社の供給第一号物件でそのよさを体感しているし、同業の外断熱マンションの常設モデルルームでは体験宿泊もしている。さらに、真冬の気温がマイナス30度にもなるモンゴルの、おそらく外断熱工法と思われるホテルに4度宿泊している。モンゴルのホテルは日本のホテルより暖かかった。

 同社の資料では、外断熱の冷暖房費は従来工法と比べ年間約9400円低減されるとあるが、快適性≠金額に換算すれば、その数倍の価値があると記者は見る。

 同社は、販売に当たっては、現在分譲中の他のマンションを見学してもらうようだが、それが正解だ。いくら説明するより、実際に体験してもらえばそのよさが理解されるはずだ。

 その他、立地条件、単価の安さは即完条件≠満たしている。記者は昨年、この物件の近くで分譲されたコンパクトマンションを取材しているが、坪単価は 340 万円だった。それでも高額住戸をのぞいてほとんど即完に近かった。

 当時とは状況が異なるが、単身女性はマンション不況≠ネどあまり関係ない。外断熱工法を採用したコンパクトマンションは、業界初というのも大きなインパクトを与えるはずだ。

 損得勘定をしてみても、武蔵小山駅圏では賃貸マンションの賃料は坪1万円以上するはずだから、仮にこのマンションを借りるとすれば、年間160万円は下らない。ローンの支払額と賃料を天秤にかければ、買ったほうがトクと判断するのは間違いない。

 同社は、この他に外断熱工法のコンパクトマンションの予定はないというが、リッチな単身女性にもっともふさわしいのがこの工法だと確信する。

(牧田 司 記者 10月10日)