RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >


 ジャーブネットの幸せデザイン≠ノ期待


「デザインコード研修会」(品川プリンスホテルで)

 

 わが国最大のホームビルダーネットワーク「ジャーブネット」(主宰:宮沢俊哉アキュラホーム社長)が10月9日、都内のホテルで行った「デザインコード研修会」に参加させていただいた。

 ジャーブネット会員、アキュラホーム社員を対象にしたもので、今回で3回目だという。前2回は2日間(1泊)にかけて行われていたが、今回は1日( 10:30〜16:55)に凝縮して開催された。参加者は約100人。

 記者は午前中の「デザインコードライト」のみだったが、この種の研修会に参加するのは初めてだった。

 いうまでもなく、「design」の和訳が「形態」「意匠」などとなっているため、単なる形や外観などを形づくる作業と解されてきたが、本来の意味はものを作り出す作業のことを指す。形や色彩はもちろんだが、機能性、経済性も重要な要因だ。

 その意味で、講師が@低炭素社会A高齢化Bストックの時代Cコンプラ徹底――という4つの背景を重視してデザイン化すべきことを強調し、ジャーブネットの造語である「幸せデザイン」を盛り込むことに力を注いでいると述べたことに共感を覚えた。

 どのような商品であれ、つくり手の心が込められるからこそ消費者から高い評価を受ける。住宅は一生に一度の買い物なのだから、心を込めなければ受け入れられない。

 戸建てでいえば、単なる意匠では中小の工務店は大手の工業化製品と互角に戦うのは容易なことではないだろうが、心を込める作業という視点で考えれば、決して大手に負けないだろう。

 その心をどう形に表すか。それが重要な課題だろう。「幸せデザイン」を商品に盛り込む作業は、消費者に感動を与えることにつながる。これからもジャーブネットがデザイン力に磨きをかけることを期待したい。

 アキュラホームは、今年のグッド・デザイン賞での戸建て・集合住宅部門で「 オブジェクト指向でプログラム化された持続的な住宅  [オプティス・サステナブル]」が、先駆的、実験的な活動部門で「工務店ネットワークによるリノベーションデザイン活動 [JAHBnet・リノベーションデザインプロジェクト]」がそれぞれ受賞した。

(牧田 司 記者 10月9日)