RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >


シーズクリエイトが民事再生申請 負債額114億円

 東証一部上場のシーズクリエイト(幸寿社長)が9月26日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債額は114億円。

 同社は1999年(平成11年)7月に設立。「シーズガーデン」などのマンション事業を手がけ、最近ではオール電化・屋上緑化・環境共生などをテーマにした物件を供給していた。2004年2月にジャスダック上場、同年12月には東証2部上場、2006年5月には東証1部に上場。2007年3月期の売上高は311億円に業績を拡大していた。

 しかし、昨年当たりから郊外や地方などの物件の売れ行きが悪化が表面化。2008年3月期では売上高が198億円に減少、経常段階で6億円の赤字に転落していた。09年3月期第1四半期報告書の提出が会計監査人の交代で延長期限の8月29日までに実行できず、監理銘柄に指定されていた。その後も、資金調達が困難となり、9月末の資金決済難から今回の措置となった。

 先日9月24日には、マザーズ上場のリプラス(姜裕文社長)が負債額325億円を抱え自己破産したばかり。不動産関連企業の破綻の連鎖は止らない。

(牧田 司 記者 9月26日)