RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >


この時期3倍の競争倍率になった

東京建物「Brillia テラス世田谷・喜多見」


「Brillia テラス世田谷・喜多見」モダンタイプ

 

 この時期、平均競争倍率が3倍にもなり、極めて好調に販売が推移している建売住宅を紹介しよう。東京建物の「Brillia テラス世田谷・喜多見」だ。

 物件は、小田急線喜多見駅から徒歩8分・10分の世田谷区喜多見7丁目に位置する全29区画で、土地面積は約125〜137平方b、建物面積は約104〜119平方b。価格は6.800万円台〜8.100万円台。建物は2×4工法で、モダンタイプ(施工西武建設)の11戸とエレガントタイプ(施工細田工務店)の18戸からなっており、完成予定は平成20年7月下旬より順次。

 ゴールデンウィーク開けからモデルハウスがオープンされ、1期分譲として12戸が6月下旬に分譲され、最高7倍、平均3倍の競争倍率で即日完売した。来場者は約130〜150組だから、歩留まりは3割近くに上る計算だ。

 予想外の好調な売れ行きに、同社は7戸を抽選に外れた人を中心に青田≠フままで急きょ追加販売。残りは10戸となっている。

 マンションもそうだが、最近の建売住宅も売れ行きは鈍い。青田売りで完売≠キるような物件はほとんどない。にもかかわらず、好調な売れ行きを見せたのはなぜか。

 販売を担当した東京建物不動産販売の現地担当者によると、@駅に近いA世田谷区内でまとまった規模B閑静な住宅街C平均で120平方bの土地と平均100平方bの建物という周辺にない広さ――などで、購入者は、30歳代後半から40歳代前半の上場企業勤務のサラリーマンが中心だという。マンションと比べて価格が安い∞青田でもいいから欲しい≠ネどの声もあったという。

 記者は、モダンタイプのモデルハウスを見学したが、人気になるのも当然の商品企画だと思った。内装デザインは、マンションのようでもあり、マンション派≠フニーズも取り込めるものだったし、設備・仕様は、アッパーミドル層を納得させるグレードの高さだった。

 きめ細かな配慮もなされていた。例えば、引き戸のストッパーはマンションにはないものだし、システムキッチンは人造大理石のカウンターとシンクが一体となったヤマハ製のものが採用されていたが、これもマンションのモデルルームで見たことがないタイプだった。掃除がらくで、シンクもキズがすぐに修復されるというスグレモノだ。


人造大理石のカウンタートップとシンクが一体となっているヤマハのシステムキッチン

 このほか、浴槽もヤマハの最新の大型浴槽が採用されており、柱の角は面取りが施され、 1 階と2階の一部の窓は防犯ガラスが採用されていた。

 将来不安がないバリバリの働き盛り向けの商品企画がヒットしたようだ。今後のマンション商品企画にも参考になりそうだ。


「Brillia テラス世田谷・喜多見」エレガントタイプ

(牧田 司 記者 9月8日)