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 創建ホームズが民事再生手続き 負債額は339億円

 創建ホームズ(丸本吉紀社長)は8月26日、東京地裁に民事再生手続きの申請を行い受理されたと発表した。負債総額は339億円。

 同社は、東京城西・城南、横浜及び埼玉南部でニューリッチ層を対象とする戸建分譲やマンション分譲事業などを行い、順調に業績を伸ばしてきた。

 しかし、いわゆるサブプライムローン問題をきっかけに経営環境が激変。ニューリッチ層については、株式市況の悪化に伴う金融資産の目減りなどによってその購買意欲がさらに減退したとしている。

 8月末の決済資金調達のめどがたたず、やむを得ず民事再生手続開始の申立てに至ったとしている。

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 中堅デベロッパーの破綻の連鎖が止らない。昨日はタウンハウス・戸建て分譲のセボンが破綻したばかりだ。セボンにしろ同社にしろ他社にはない独自のビジネスモデルを持っていた。他社との差別化も図れていた。

 創建ホームズは、平成6年に会社設立以来、増収増益を続けてきた。いわゆるパワービルダーの商品企画と一線を画し、アッパーミドル層をメインターゲットにした商品がヒットした。2年前から参入したマンション事業では、2世帯同居・隣居型を供給するなど意欲的な商品が目立った。

 これからの一層の伸長が期待されただけに残念でならない。

(牧田 司 記者 8月27日)