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アゼルとグローベルスが来年1月合併 存続会社はアゼル

  アゼル(古江正社長)とグローベルス(久永真一社長)は8月20日、平成21年1月下旬をメドに両社が合併すると発表した。アゼルが吸収合併する形をとり、グローベルスは解散し、上場廃止となる。

 両社は、合併の目的・経緯について、サブプライムローン問題に端を発した国際金融市場の混迷や原油・原材料価格の高騰が実体経済に深刻な影響を及ぼし、景気の先行きは極めて憂慮すべき状態にあり、合併により強いシナジー効果が得られると判断したとしている。

 合併により@マンション分譲事業のバリュー・チェーン(用地仕入、企画設計、施工、販売、アフターサービス)の強化A事業エリア、商品の相互補完B自社施工ノウハウの活用によるコスト削減Cマンション管理市場における存在感の強化等のシナジー効果D経営統合による効率化が見込まれるとしている。

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 この時期、何が起きても不思議でないが、両社の合併にはいささか驚いた。記者はアゼルもそうだが、グローベルスについては平成3年、社名が「かろりーな」のときに大京と業務提携し、マンション事業に参入してからずっと取材を続けてきた。久永社長とは、久永氏が大京東京支店に勤務していた頃だから、もう20数年来のお付き合いだ。

 同社は昨年5月、大京グループから分離独立し、独自の路線を歩むことを選択した。その後1年半で消滅することになる。会社設立は昭和12年だから、今年で71年の歴史を持つ由緒ある会社だが、この厳しい時代を乗り切るためにはやむをえない選択だったのだろうか。

(牧田 司 記者 8月20日)