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レベル高い旭化成ホームズ「中目黒アトラスタワー」


「中目黒アトラスタワー」完成予想図

 

 旭化成ホームズが分譲中の再開発タワーマンション「中目黒アトラスタワー」を見学した。

 物件は、東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅から徒歩2分、目黒区上目黒一丁目に位置する45階建て全495戸(事業協力者取得住戸374戸含む)の規模で、分譲住戸は26階以上の部分。専有面積は約35〜152平方b。坪単価は約450〜460万円。竣工予定は平成21年10月末。設計・監理は日本設計、施工は鹿島・戸田・佐藤建設共同企業体。

 2つあるモデルルームのうち39階までに採用されているもの見て「おやっ」と思った。内装カラーリング、中でも洗面化粧室はどこかで見たような気がしたからだ。それは鹿島建設が昨年分譲した「加賀レジデンス」だった。柱や梁の出っ張りがなく、すっきりした白が基調のデザインが特徴なのだが、このマンションも、構造は鹿島の「ダブルチューブ構造」が採用されている。

 このほか、二重床・二重天井、逆梁工法、センターコア方式などの基本性能、大理石や御影石、突き板の建具・家具などの設備仕様の点でもレベルは高い。

 細かな点では、引き戸にこれまで見たことがないようなストッパー機能がついていた。システムキッチンでよく採用されているブルモーション≠ナはないが、かなり強く閉めても、途中で止り、きちんと閉めるには力を入れないと閉まらないタイプだった。他社が採用しているストッパー機能付きと比べ数段優れている。

 引き戸のストッパー機能については、これまで再三書いてきたが、やがてブルモーション≠ェ当たり前になる。このマンションのストッパー機能は、その一歩手前というところだろう。

 今後、坪単価にして400〜600万円ぐらいの目玉物件が続々供給されるが、このマンションもやがて近隣の「代官山アドレス」「恵比寿ガーデンプレイス」などとともにヴィンテージ<}ンションとして評価されるのは間違いない。レベルの高いマンションだ。

 今年4月から分譲開始されており、「極めて順調に売れている」(現地販売担当者)ということだった。

(牧田 司 記者 8月4日)