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三井不動産 「青山OM - SQUARE」竣工


「青山OM - SQUARE」

 

ガラス、石などを組み合わせた外観とハイグレード仕様が特徴

 三井不動産は7月25日、近く竣工する旧ハザマビル跡地のオフィスビル「青山OM - SQUARE」竣工見学会を開いた。

 同ビルは、港区北青山二丁目に位置する敷地面積約6.400平方b、延べ床面積約47.000平方bの地下3階地上25階建て。設計監理は清水建設、デザインアーキテクトは佐藤尚巳建築研究所、施工は清水・間共同企業体。事業主はコーラス・プロパティで、三井不動産はプロジェクトマネジャーを担当している。

 現地は、緑豊かな神宮外苑に隣接し、東京メトロ銀座線外苑前駅と直結する好立地で、高層部にオフィス、低層部に店舗・ショールームを配した複合ビル。

 開発コンセプトは、働く人にいちばんの場所を提供する「ワーカーズファースト」。ガラス、石、金属を組み合わせた個性的な外観デザインで、ホテルグレードの共用施設、一部店舗屋上・壁面緑化、熱負荷低減のための外装フィンの採用など、環境・省エネへの配慮もなされている。

 建物の北側は多面状の石張りとすることで、日影規制に対応しながら隣接する伊藤忠ビルとのお見合いを避ける意味で窓を少なくし、内部空間をエレベータホール・トイレなどのスペースに当てている。

 3階から24階までのオフィスフロアには日本オラクルが本社として入居し、日本初出店レストラン「アクアヴィット」ほか、三井グループの第一園芸本店、「レクサス」ショールームなどが入居する。オフィス基準階は約340坪の無柱空間で、天井高は約2800ミリ。

◇   ◆   ◇

 記者は、ビルのことはよく分からないが、確かに設備仕様グレードが高いのはよく分かった。

 中層フロアから上層フロアは日本オラクルが区分所有するというが、いったいいくらするのだろうと考えた。ビルの分譲価格は皆目分からないが、マンションなら立地、眺望などを考慮すると間違いなく平均で坪800万円、上層階は1000万円を突破すると思われる。

 破綻企業が相次いでいるわが不動産業界と比べると、何だか別の世界のような気がした。

(牧田 司 記者 7月25日)