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 三井不動産「ららぽーと新三郷」着工 

戸建て「ファインコートららシティ」は今秋分譲


「新三郷ららシティ」全景

 

 三井不動産は7月10日、大和ハウス工業、プロロジス、 IKEA PROPERTY,S.L 、コストコホールセールジャパンと共同で開発を進めている「新三郷ららシティ」内の大型商業施設「ららぽーと新三郷(約200店舗・平成21年9月開業予定)」を同日着工するとともに、戸建住宅「ファインコートららシティ(268区画)」の販売を今秋から開始すると発表した。

 「新三郷ららシティ」は、 JR 武蔵野線・新三郷駅前の武蔵野操車場跡地約51.1ha を活用した商業施設・戸建住宅・物流施設等から構成される大規模複合開発。

 「ららぽーと新三郷」は、敷地面積約8万5000平方b、延床面積約14万2000平方bの広域集客型商業施設で、スウェーデンの世界的ホームファニッシングカンパニー「 IKEA (イケア)」による「 IKEA 新三郷」、世界約 530 カ所で展開する会員制大型卸売り店「コストコホールセール」とともに、駅前ゾーンに国内有数の一大商業集積を目指す。商業施設3施設の合計年間来場者は約2000万人を見込んでいる。

 「ファインコートららシティ」は、全区画とも敷地面積を200平方b以上とし、キッチンの位置や間取りを複数プラン選択可能しているほか、警備員常駐のタウンセキュリティの導入、コミュニティの場となるクラブハウスを整備する。ランドプランでは、街区入り口に高さ約10bのケヤキのシンボルツリーを配するほか、各街区を結び、中央エリアの公園まで続く石畳「悠久の道」、家族とともに成長するコブシ、カツラ、百日紅などの高木「家樹」を全区画に植栽する。

 延床面積は平均115平方bで、価格は5000万円台、6000万円台を予定している。

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「ファインコートららシティ」街区入口(完成予想図)

 「新三郷ららシティ」にどうしてマンションが建たないのか不思議だが、これは同社グループが2年前に用地を落札する段階で地区計画が定められており、住宅は低層住宅のみで、集合住宅は不可≠ニなっていたためのようだ。

 同社は駅前に4街区(約3300平方b)と5街区(約4800平方b)の商業施設・事務所用地を保有しているが、現段階でどのようなものになるか未定としている。記者発表会でも、同社商業施設本部リージョナル事業部事業推進グループ長・松藤浩二氏は「マンションへの用途変更はない」と語ったが、法的には地区計画の変更は可能なはずだ。街の賑わいを創出するにはマンションは最適ではなかろうか。

 「ファインコートららシティ」は全区画とも200平方b以上という近年ではほとんど例をみない敷地面積の広さだ。同社も、平成に入ってからは供給事例がないはずだ。秋にはモデルハウスが完成するそうで、どのようなランドプランになるか楽しみだ。

  
「ファインコートららシティ」街並み(左がコンテンポラリー、右がトラディショナル)完成予想図

(牧田 司 記者 7月10日)