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 住友不動産 都心再開発2物件「大崎」と「麻布十番」


「大崎ウエストシティタワーズ」完成予想図

 

「麻布十番」は坪500万円  「大崎」は坪430万円ぐらいか

 住友不動産は7月8日、同社の都心再開発2大プロジェクトマンションと「シティタワー麻布十番」の記者発表会を開いた。

 前者は、同社(事業比率62.5%)のほか NIPPOコーポレーション(同17.5%)、住友商事(同10%)、東急不動産(同10%)が共同事業主になっており、JR大崎駅から徒歩3分の品川区大崎2丁目に位置する39階建てW棟と38階建てE棟からなる全1084戸の規模。専有面積は約40〜161平方b、価格は未定。設計はUG都市建築、施工は清水・フジタ共同企業体。竣工予定は平成21年9月下旬。

  大崎駅とペデストリアンデッキで直結される予定で、建物はガラスカーテンウォールを採用したシャープでスタイリッシュな外観が特徴。

 価格は公表されなかったが、記者は430万円ぐらいではないかと読んだ。高値挑戦するなら坪450万円もありそうだが、現在の市況と、野村不動産、三井不動産レジデンシャルの物件との競合、戸数の多さを考慮すると、これぐらいの価格に落ち着くのではないだろうか。

 設備仕様は、 18 階までのスーペリアグレード=A19階〜36階(E棟)・37階(W棟)のプレミアムグレード=A最上階のトップグレード≠フ3種類で、プレミアムとトップのモデルルームの出来がいい。とくにトップグレードは自然石や突き板をふんだんに採用した約155平方bのメゾネットタイプ。


「シティタワー麻布十番」完成予想図

  後者は、同社単独事業で、東京メトロ南北線麻布十番駅から徒歩4分、港区三田1丁目に位置する38階建て全500戸の規模。専有面積は約38〜246平方b、1期(158戸)の価格は5,680万〜2億6,800万円(最多価格帯6,900万台)、坪単価500万円。設計はINA・日建設計共同企業体、施工は清水・奥村建設共同企業体。竣工予定は平成 21年5月末。1期は7月19日から登録開始される。

 坪単価を聞いて割安感があると思った。記者の相場観からすると坪600万円も不思議でないと見ていたが、三井不動産レジデンシャルの「赤坂」が坪550万円ぐらいだから、この価格が上値を抑える働きをするとも考えた。

 この点について、同社執行役員都市開発事業本部営業統括部長・岡田時之氏は、「三井さんの価格を意識したわけではない。たまたま当社の考えと一致しただけ」と答えた。同物件も三井不動産レジデンシャルの物件と競合する。

 プランは麻布十番≠フ立地特性を考慮したのか、思い切ったデザインが採用されていた。ファミリー向けというより、ゲストルームのような別府ひとみさんのコーディネートによるデザインだ。

 基本性能面では、制震構造でSI対応というのが特徴。

 岡田氏は、「2物件とも希少性が高いマンションなので、販売面では心配していない。竣工して1年ぐらいで売れればと考えている」と語った。

(牧田 司 記者 7月8日)