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不況風を吹き飛ばすかモリモト「ディアナコート飛鳥山」


モリモト「ディアナコート飛鳥山」完成予想図

 

 いまもっとも元気なマンションデベロッパーの一つ、モリモトの「ディアナコート飛鳥山」を見学した。

 物件は、JR京浜東北線王子駅から徒歩4分、または東京メトロ南北線王子駅から徒歩5分、北区滝野川二丁目に位置する地下1階地上6階建て全76戸の規模。専有面積は約42〜105平方b、価格は未定。完成予定は平成21年8月末日。設計・監理はIAO竹田設計。販売代理は三菱地所リアルエステートサービス。分譲開始は7月中旬。

 最大の特徴は、王子駅圏で駅近の高額マンションということだ。現地販売担当者も価格については分からないといっているが、記者の相場観からすると、坪単価は300万円から350万円とみた。

 この単価を聞いて、業界関係者でも驚くかもしれないが、記者は的をそれほど外していないと確信する。いまの市況からして350万円はないかもしれないが、320〜330万円がストライクソーンだと見る。

 この単価に十分見合う立地だ。現地は、駅からの割石敷の舗道とサクラなどのグリーンのアーケードを抜けた閑静な住宅地。敷地南側は醸造試験場跡地公園で、北側は石神井川が流れる音無親水公園に近接。川の対岸には外観が素晴らしい賃貸マンションが建っている。もちろん飛鳥山公園も近い。

 デザインがまたいい。インテリアデザイン担当は、アシハラヒロコさん。内廊下方式で、周囲の自然と調和させるため、外から見えるバルコニーの天上は木目調のパネルを張っており、内装も北欧住宅をイメージした家具・建具が採用されている。カラーデザインは白が基調で、アクセントカラーは黒。インテリアカラーは淡いブルー。

 住戸プランは40平方b台の単身者・ DINKS 向けからファミリー向けまで幅広いタイプが用意されている。南側の公園に面した住戸は少なく、東向き住戸が中心だが、ワイドスパンでライトコートを採用することで採光にも配慮しているのが特徴だ。

 例えば、60平方bの2LDKでも9.2メートルスパンで、全住戸とも窓側に面しており、キッチンは3.8畳大を確保、浴室は1418サイズだ。

 構造・基本性能面では二重床で逆梁ハイサッシを採用。

 以上のことを総合すると、不況風を吹き飛ばすマンションになるかもしれない。

(牧田 司 記者 6月23日)