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ホタルやメダカ、せせらぎが見られる 新宿野村ビル


新宿野村ビルの「ホタルを通して環境を考える」展

 

野村不動産が「ホタルを通して環境を考える」展(7月4日まで)

 野村不動産は6月2日〜7月4日まで、新宿野村ビルと横浜ビジネスパーク(YBP)で、“ホタルを鑑賞しながら、地球環境の現状や自然の大切さを考える”ことをテーマにした「ホタルを通して環境を考える」展を開催している。

 「新宿野村ビル」では、以前は里山で見ることが出来た樹木や植物を植え、川のせせらぎを作り、水棲昆虫や水草が生息する小さな自然を再現。昨年この会場で生まれたホタルをはじめ、実物のホタル200〜300匹が放流される。各会場ではホタルや環境に関するパネルを設置し、ホタルを呼び戻すために私たちが身近で出来ることを分かりやすく説明している。

 同社は「一人でも多くの方に地球温暖化や自然の大切さを考えるきっかけづくりになることを目指して、このような取組みを行っている」としている。

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 「環境を考える展」を見学した。会場に設けられたせせらぎではメダカが泳ぎ、おおきな水槽の中にはホタルがたくさんいた。このほかカワニナ、ヨシノボリ、カワムシ、ドジョウ、スジエビなども放流され、ホタルブクロ、ガマズミ、ウツギ、ヒサカキ、ヤマブキなどの樹木・山野草なども植えられていた。

 「ほたる爺さん」と呼ばれるビオトープの専門家・祖母井巌さん(74)は、会場の一角で来場者に麦わら細工を教えていた。

 同世代作家の宮本輝氏の「蛍川」のあのホタルが湧き出るシーンは虚構の世界だが、それに近いものが記者の小さい頃は見られた。ホタルを蚊帳の中に放って遊んだし、メダカをすくっては口の中に入れた。麦わらで虫かごも作ったことがある。

 ホタルは夜8時前後が見ごろとかで、勤め帰りとか飲食の帰りなどに立ち寄ってみることを勧めたい。

    
ホタルが入れられた水槽(左)とメダカが泳ぐせせらぎ


麦わら細工のつくり方を教える祖母井さん

(牧田 司 記者 6月9日)