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伊藤忠都市開発の新ブランド第一弾 「クレヴィア本郷」


「クレヴィア本郷」完成予想図

 

 今年初のマンション見学は、伊藤忠都市開発の「クレヴィア本郷」と東急不動産の「ブランズ文京小石川」だ。2物件を選んだ理由は特にない。都心部のコンパクトマンションと高額マンションを見たかったためだ。後者は別掲で紹介するとして、まず前者から紹介しよう。

 「クレヴィア本郷」は、都営三田線・大江戸線春日駅から徒歩1分、または東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅から徒歩3分、文京区本郷4丁目の白山通りに面した14階建て全70戸の規模で、専有面積は約30〜61平方b。竣工予定は平成21年1月下旬。2月から分譲される予定だ。

 「CREVIA (クレヴィア)」は、昨年12月、同社が設立10周年を迎えたのを期に新たなブランドとして設けたものだ。住む人の視点に立って、住まいに求められる真の価値を追求し、様々なニーズに応えれば「住まいはもっと進化できる」との思いが込められている。

 その第一弾が今回の「本郷」だ。立地は申し分ない。コンパクトマンションとして最適だ。しかも、マンションから一歩入った通りは、由緒ある「本郷菊坂」。多くの明治の文豪が住んでいたところで、随所に当時の面影を残している。

 問題は、価格だろう。同社は未定としているが、旧価格でも坪単価は300万円だろうし、新価格なら350万円以上。駅前立地を考えると400万円でも不思議でない。それだけにコンパクトでもグロスは4000万円以上となる。弱含みの市況が気になる。

 しかし、いまもっとも元気なのは熟年層と単身女性。景気の後退も株価の暴落もそんなの関係ない≠ニいうことになるかもしれない。また、低迷市況も今年後半あたりから盛り返すかもしれない。値付けに関係者は悩みそうだ。

 モデルルームは、DINKS向けの広めタイプの出来がいい。今年はコンパクトマンションが増えそうで、市場動向を図る試金石のマンションの一つだ。

 

(牧田 司記者 1月8日)

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