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苦節4年 初の建売住宅2戸が完成完売 

ニーズ・エステイト森谷社長


ニーズ・エステイト森谷友幸社長


60歳にして建売りをやるなんて」

 「苦節3年(本当は4年)、売れちゃったよ。いゃぁ、長かったよ。まさか60歳になって、建売住宅をやるとは思わなかった。一時はもう腹を決めていた」――興奮気味にこう語るのはニーズ・エステイト(豊島区西池袋)の森谷友幸社長(60)だ。

 森谷氏は、かつてリブラン時代、「アーベイン所沢アルカディアン」(105戸)を始め「アーベイン川越南大塚キッズプレース」(105戸)「アーベイン朝霞エルディア」(96戸)「ハートヒルズ21 朝霞の森」(158戸)「アーベイン朝霞根岸台セゾンヒルズ」(55戸)など、同社のヒット作の商品企画を担当した。

 「キッズルームがいまや当たり前になっているが、あの言葉を始めて用いたのは私だった。バードサンクチュアリ、クライガルテンなどを盛り込んだ一連の環境共生マンションはすごかった」

 そして平成16年、リブラン専務を最後に退社。同年6月に現会社を立ち上げた。設立当初から「もう一度、開発をやりたい」というのが夢だった。設立後は不動産仲介を中心に展開していたが、昨年 11月、プレイス(浅川直行社長)が開発した「フェイバリット・プレイス立川砂川5丁目」(全12区画)のうち2区画を購入。建売住宅として分譲開始した。

 「当時は、不動産市況の急変で大変な時期だった。1棟は今年4月完成で、もう1棟は、売れないと困るので建築確認だけ取得して、プラン売りに切り替えた。それが、売れちゃった」

 現地は、多摩都市モノレール「砂川七番」駅から徒歩12分の一般住宅やアパートなどが建ち並ぶ閑静な住宅街。2区画とも土地面積約130平方b、建物面積約91平方b、価格4500万円台だ。

 今年5月26日に60歳の大台に乗った森谷氏は「まいったよ、なっちゃったよ。60歳にして建売りをやるなんて。しかも、完成までに売れたから契約率は100%だよ。ワハハハハ」と破顔一笑した。


ニーズ・エステイトが分譲した建売住宅

 ニーズ・エステイトの連絡先は03−5928−2121、ホームページはhttp://www.needsestate. jp へ。

(牧田 司 記者 6月5日)