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藤田和夫・都宅協会長 決選投票で敗れる

新会長に練馬区支部所属の池田氏


新会長に選ばれた池田氏

 (社)東京都宅地建物取引業協会(都宅協)の総会が5月29日行われ、会長選に立候補していた現会長の藤田和夫氏(不動商事社長)と練馬区支部所属の池田行雄氏(日の出住宅社長)、渋谷区支部所属の瀬川信義氏(瀬川商事社長)の3氏による選挙の結果、最初の選挙では3氏とも過半数の得票が得られず、藤田氏と池田氏の決選投票の末、池田氏が当選した。都宅協の会長選が行われたのは11年ぶりのこと。

  池田氏は、適材適所、公正な協会運営などを掲げていた。池田氏は昭和14年、新潟県生まれの68歳。

3氏の得票数は次の通り。

第1回目投票
1位 藤田和夫氏 175票
2位 池田行雄氏 102票
3位 瀬川信義氏 100票

第2回目投票
当選 池田行雄氏 194票
落選 藤田和夫氏 179票

 藤田氏は、各都道府県単位で組織されている(社)宅地建物取引業協会の全国組織で、約 11万の中小不動産業者が加入する(社)全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)の会長を8年務めている。

 今回、出身母体である都宅協の会長選に敗れたことで、藤田氏の今後の去就が注目される。全宅連の会長は、各都道府県が推薦する理事候補の互選で決められることになっており、藤田氏は都宅協の理事だから、都宅協が推薦すれば会長に立候補することは可能だ。藤田氏と都宅協の判断が注目される。全宅連の総会は6月26日に予定されている。

 都宅協と全宅連の会長がそれぞれ異なるケースは過去にもあった。都宅協会長と全宅連会長が異なるねじれ′サ象は起きるのか、不動産市況が悪化する中、政局同様、全宅連の会長選びがが然クローズアップされてきた。

(牧田 司 記者 5月30日)