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「ビデオライターへの挑戦」 FDJ・浅見編集長の次なる野望


不動産データジャーナル社の浅見貞男編集長

 不動産データジャーナル社の浅見貞男編集長(60)と歓談する機会があった。浅見氏は、不動産業界紙の敏腕記者として業界に名を馳せ、その後独立され、現在の会社を立ち上げた方だ。

 その浅見氏がこう語った。「僕の37年間の記者生活を振り返って、この業界に足跡を残した大きな仕事を3つあげるとすれば、1つは不動産フランチャイズの日本上陸を果たしたこと、2つ目はオープンハウスの原型を作ったこと、そして3つめはこの10年間、インターネットに特化した取材を続けてきたこと」と。

 そして、これから力を入れたい仕事として「ビデオライターへの挑戦」を掲げた。ビデオライターとは、例えば記者会見の会場で撮影した映像をそのまま動画としてインターネットを通じて発信する仕事だ。

 浅見氏があげた不動産フランチャイズ、オープンハウス、インターネットはそれぞれ不動産業界に大きな変革をもたらしたことは言うまでもない。ビデオライターは、テレビのワイドショーなどで報じられている現場レポーターに近いのだろうが、これが様々な取材現場で実現すれば、記者の仕事も大きく変わる。

 孔子は60歳のことを「耳順」といった。修行を積めば、おのずと道が開けるという意味らしいが、浅見氏もその境地に達したということか。インターネットに特化した取材を続ければ、ビデオライターというのは当然の帰結かもしれない。

 浅見氏より1歳歳下の記者は、30年間の記者生活だが、振り返ってみてもへまばかりやってきたように思う。これでいい≠ニ満足する記事など一度も書いたことがない。「耳順」どころか、耳が遠くなったような気がしてならない。声が益々大きくなっているのはそのせいだろうか。浅見氏に勝てるのは、五十歩百歩だが、酒の量がそれほど多くないことだけか。

(牧田 司 記者 5月27日)