RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >

公園を所有するマンション 東建・西武「Brillia L-Sio 萩山」


「Brillia L-Sio 萩山」完成予想図

抜群の立地環境に秀逸の住戸プラン  固定資産税は免除

 東京建物と西武不動産が近く分譲する、東京都の「民設公園制度」第一号マンション「Brillia L-Sio 萩山」を見学した。

 物件は、西武拝島線・多摩湖線萩山駅から徒歩4分、または西武新宿線久米川駅から徒歩11分、東村山市萩山町3丁目に位置する全体敷地面積約1万5000平方b、11階建て全184戸の規模で、専有面積は約63〜88平方b、価格は未定。設計・施工は西武建設。デザイン監修は光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所。完成予定は平成 21年7月中旬。

 「民設公園制度」とは、東京都が平成18年6月に施行した制度で、行政だけではなく民間の活力によって公共性の高い公園的空間を確保していく新しい試みで、都市計画公園・緑地内の所有者が、その敷地に公園的空間を整備して、35年以上の長期にわたり、無償で地域に公開できるように制度化した東京都独自の仕組みのことだ。

 一言で言えば、マンション管理組合が約1万5000平方bの公園を含めた敷地を所有するもので、管理そのものは、売主の東京建物グループの東京建物アメニティサポートが管理することになる。

 例によって、道すがら坪単価を考えた。萩山は、はっきり言って何もないマイナーな郊外の駅だから、近隣相場も考え坪160万円と弾いた。

 ところが、現地についてすぐに上方修正した。萩山駅は何もないどころが、素晴らしい自然環境があった。駅舎と駅周辺は現在、改良工事が行われており、駅前の緑地も整備されることになっている。つまり、このマンションは、公園を所有するマンションであると同時に駅直結の公園マンションでもあるといってよい。

 駅から車の姿をほとんど見なくて我が家にたどり着けるマンションはそうないはずだ(現地前には車道が1カ所あるが)。この希少性を考慮して坪175万円に引き上げた。

 そして、モデルルームを見学し、販売担当者の話を聞いて、さらに上方修正した。坪175万円は最低ラインで、この物件の魅力を訴えきれれば180万円から185万円でも売れると確信した。

 基本性能、デザインが優れているからだ。住戸プランは8メートル前後のワイドスパンが中心で、二重床・二重天井を採用。エレベータを3基設置することによって、両面バルコニータイプを可能にしているほか、都の「マンション環境性能表示制度」で☆11個(満点は☆12個)を取得している。奥行き3bの円形バルコニーとノンレールサッシと一体利用ができるプランもある。オープンポーチも付いている。

 建具・家具類のデザインは、最新のものを採用したとかで、明るい色調のグレード感のするものが採用されていた。

 価格、管理費などは未定だが、建物の管理費とは別に、公園管理費として1戸当たり約1400円ぐらいかかるということだ。ただし、公園にかかる固定資産税は免除されるそうだから、公園を所有するという満足感、都の財政負担に貢献しているという誇りなどを加味すると、とてつもない価値を持つマンションかもしれない。早期完売間違いなしとみた。若い子育てファミリーには特におすすめだ。

  
「Brillia L-Sio 萩山」のリビングモデルルーム(左)とバルコニー
(牧田 司 記者 5月26日)