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「戸建てと一体となった地域管理目指す」

黒住昌昭・高層住宅管理業協会理事長


挨拶する黒住理事長

 高層住宅管理業協会(黒住昌昭理事長:大京アステージ会長)は5月22日、通常総会開き、平成19年度事業報告、平成20年度事業活動計画、同予算案、役員人事などを承認、決定した。

 総会後行われた懇親会で挨拶した黒住理事長は、今年度の重点活動方針として@200年住宅ビジョンに対応したより豊かな住生活の実現に向けた取り組みA新しいマンション管理システムの構築Bマンション管理の適正化と品質の確保C業界の地位向上と社会的認知度の向上――などを掲げた。

 黒住理事長は、新しい管理システムの一つに、マンションはもちろん「戸建てとも一体となった地域管理を目指したい」と語り、管理組合と自治会との融合もあり得ると語った。

 さらに、業界の地位の向上については、「この業界は消費者からいいかげんな業界≠ニ思われがちだ。ごく一部の会社が問題を起こすからで、大半は真面目にやっている。広報活動に力を入れて業界の認知度も高めていきたい」と語った。

◇   ◆   ◇

 久々に管理協の懇親会に出席させていただき、黒住理事長にもお会いした。マンション管理に興味がなかったわけではないが、ここ数年は管理協との取材の接点が途絶えていたからだ。

 黒住氏には、大京に入社されてから何度も取材させていただいた。強烈な印象として残っているのは柔軟な経営手腕だ。

 当時、同社の社長は長谷川正治氏で、黒住氏はその右腕的存在だった。長谷川氏は切れ味鋭い日本刀のような性格の方で、一方の黒住氏はギシギシと切り込んでいくのこぎりのような性格だと記者は形容した。

 軽妙洒脱な方でもあり、確か、日本語のほかに英語、フランス語、スペイン語、朝鮮語など5〜6カ国の言葉をしゃべれるはずだ。

 戸建てと一体となった地域管理という発想が面白い。これに医療、マルハビ、リロケーション、さらには資産管理などを加えれば、マンション管理の枠を越えた大きなビジネスが発生するはずだ。黒住氏の舵取りに期待したい。

(牧田 司 記者 5月23日)