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三井不動産RD 新たに2つのマンションブランド

小家族向け「パークリュクス」とリゾートの「パークシーズンズ」

 
「パークリュクス本郷」(左)と「パークシーズンズ箱根強羅」(完成予想図)

 三井不動産レジデンシャルは5月22日、都心型小世帯向けの「パークリュクス」、リゾート地での豊かな暮らしを提案する「パークシーズンズ」の2つのマンションブランドを新たに展開すると発表した。

 「パークリュクス」は、単身女性やディンクスなど小世帯の都心居住ニーズに応えるマンションシリーズで、快適性や防犯性にこだわり空間設計を行うとともに、Webを活用した各種紹介・取次サービス、女性スタッフ中心の営業体制などソフト面でも様々な取り組みを行い、都心における新たな住まい方を提案するのが特徴。

 想定エリアはJR山手線圏内かつ最寄り駅より徒歩5分圏内中心、間取りは1LDK 〜2LDKの30〜60平方b台中心。第一弾として、6月に「パークリュクス本郷」(52戸)を分譲する。

 販売に当たっては、今後販売予定の文京区内などの4物件については本郷と共通販売センターを設け販売していく。

 「パークシーズンズ」は、週末などの余暇を自然に恵まれたリゾート地で過ごしたいという団塊世代を中心とした都心居住者のニーズに応えるマンションシリーズ。想定エリアは箱根・軽井沢など、都心エリアから1 〜2時間圏内中心。

 間取りは1LDK 〜3LDK 、60〜70平方メートル程度中心。第一弾として、今夏に「パークシーズンズ箱根強羅」(43戸)を分譲する。

◇   ◆   ◇

 同社の新シリーズは、一昨年に製販一体の三井不動産レジデンシャルが設立された頃から予想されたことだ。当時、同社の幹部は「きめ細かなニーズに対応していく」と強調していた。新しいシリーズはこのことを指す。

 「パークリュクス」は、同社が平成16年から供給していたコンパクトマンションシリーズの「アーバンレジデンスシリーズのコンセプトターゲットを明確にし、さらにブラッシュアップさせたもの」(広報)と理解してよさそうだ。

 セキュリティの向上、内廊下方式、女性スタッフによる個室での相談などは、アーバンレジデンスシリーズの分譲から学んだものだろう。ちなみに、アーバンレジデンスはこれまで6物件388戸が供給されている。

 団塊世代を対象としたリゾートマンションの展開も納得だ。今後、大量の団塊世代が退職するが、マルチハビテーション的な居住形態が間違いなく広がる。岩沙社長が最近、しきりにマルハビを口にしていたのと今回の新シリーズは符合する。

 同社が、リゾートマンションを分譲するのは何年ぶりだろうか。おそらくバブル崩壊後は1件もないはずだ。

 それにしても、いまもっとも元気なのは単身者、DINKS、団塊世代だ。元気な層を新たなターゲットにするところなどはさすがというべきか。

(牧田 司 記者 5月22日)