分譲ラッシュ1500戸 健闘する熱海リゾートマンション B タカラレーベン・山田建設 両社初のJV 熱海の2物件
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「ラグゼシア熱海静漣閣」は地元居住者にも人気 タカラレーベンと山田建設が熱海で共同で分譲するのが「ラグゼシア熱海静漣閣」と「ラグゼシア熱海シーサイドタワー」だ。 前者は、熱海駅から徒歩18分の熱海市清水町で建設中の10階建て全153戸の規模で、最多価格帯は3600万円台、坪単価160万円というものだ。竣工予定は平成21年2月末。 後者は、熱海駅から徒歩11分の熱海市銀座町で建設中の19階建て全119戸の規模で、価格は未定だが坪単価は210万円ぐらいになる模様だ。竣工予定は平成22年6月末。 「静漣閣」のモデルルームを見てビックリした。この物件を見学する前に見たジョイント・コーポレーションのモデルルームはいかにもリゾートマンションらしい非日常≠演出していたのだが、このマンションはファミリーマンションとそれほど違わなかったからだ。設備仕様は、山田建設が独自に開発した美しいデザインの洗面が装備されていた。建具・面材は突き板仕様なのも特徴。 一方の「シーサイドタワー」のモデルルームは、ジョイントのマンションと同様に、ゆったりとした非日常を演出し、設備仕様もアップさせている。こちらも建具・面材は突き板仕様だ。 なぜ、こんなにもコンセプトが異なるのか、販売担当者に聞いた。答えは明瞭だった。
前者は、地元居住者のニーズもあると読み、ファミリーマンションとしても利用できるような仕様にしたのだという。この読みどおり、価格の安い低層住居は地元居住者の人気が強く、高層住居は富裕層に人気だという。他のマンションと比べ旧価格≠ニなっているのも人気の要因という。 「シーサイドタワー」は、ジョイントの物件などとの競合は避けられないが、記者は顧客の奪い合いを演じるということより、双方が競いあうことによる相乗効果に期待したい。 もう一つ期待したいのは、今回がマンション分譲としては初の共同事業物件となったが、タカラレーベンと山田建設が連携を強化して、商品企画の向上を図って欲しいということだ。よく知られていることだが、タカラレーベンの村山義男社長と山田建設の山田健治社長とは高校の同級生で、コッペパンを分け合った仲だ。 村山社長は石橋を叩いて渡るようなタイプで、山田社長はモノづくりに突き進むタイプだ。両社が組めば安価で良質なマンションができるに違いない。
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(牧田 司 記者 5月12日) |