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分譲ラッシュ1500戸 健闘する熱海リゾートマンション A

ジョイント 熱海・真鶴地区で4物件888戸を供給


「アデニウム熱海グランドタワー」完成予想図

非日常をしっかり演出 総勢20人のスタッフで対応

 熱海・真鶴エリアで「アデニウム熱海グランドタワー」513戸、「アデニウム熱海フォレストヒルズ」184戸、「アデニウム熱海濱の離宮」71戸、「アデニウム真鶴」120戸の4物件888戸をこれから分譲するのがジョイント・コーポレーションだ。販売はジョイント・レジデンシャル不動産。

 同社は、3年前にも熱海地区で「アデニウム熱海オーシャンスイート」(熱海駅徒歩5分、全90戸、坪単価200万円)と「アデニウム熱海翆光園」(同徒歩10分、全121戸、坪単価165万円)を分譲し完売した。続いて湯河原では「アデニウム湯河原」(湯河原駅徒歩10分、全102戸、坪単価160万円)を分譲している。

 先行物件で顧客ニーズをきちんと把握し、今回は満を持しての分譲だ。販売事務所は熱海駅から徒歩3分の一等地に位置する「アデニウム熱海グランドタワー」の隣接地に設置し、総勢約20人のスタッフが顧客対応する。

 モデルルームは3種類で、30階建ての「グランドタワー」は184平方bのタイプを用意。デザインにア丈晴氏(オフィス・サキ代表)を起用し、モダンな非日常を演出。ガラス素材や天然石もふんだんに採用。設備仕様レベルは高い。リビングルームのドアはオートドアを採用している。


「アデニウム熱海グランドタワー」ビューラウンジ(完成予想図)

 建物デザイン監修は新津正昭氏(デザイン・ラボ)で、設計は東急設計コンサルタント。施工は五洋建設。坪単価は250〜260万円ぐらいになる模様で、高層住居を中心に広めの30戸ぐらいは億ションになりそうだ。

 「フォレストヒルズ」は、最寄駅は来宮だが、ホテル跡地のヒルトップマンションで、四方にさえぎるものがない絶好の立地。坪単価は230万円ぐらいになりそうだ。モデルルームはアジアンテイストで、デザイナーは中根昌樹氏(メディア フォースペース)。こちらの設備仕様もレベルが高い。

 もう一つのモデルルームは、「真鶴」のもので、白を基調にしたスタイリッシュなデザインが特徴で、デザイナーは竹下英南さん(三井デザインテック)。前2者と比べると設備仕様はやや劣るが、これは単価を160万円ぐらいに抑えるためか。現地は見ていないが、南側に海が開ける高台のマンションのようだ。

 「濱の離宮」のモデルルームは設けられていないが、坪単価は200万円前後になる模様だ。デザインコンセプトと室内デザイン監修は藤原益男氏だ。


「アデニウム熱海フォレストヒルズ」完成予想図

◇   ◆   ◇

 記者は、バブル期には熱海・伊豆はもちろん、箱根、軽井沢、湯沢、草津、外房、山中湖、那須などあらゆる首都圏近郊のリゾートマンションなどを見学している。熱海などはほとんどが坪単価 300 万円以上で、全 200 戸以上が全て億ションという物件も見ている。豪華な設備仕様の物件もたくさん見ている。当時は、パンフレット一式が2万円というものもあった。

 しかし、今回の同社のモデルルームは、当然のことだが、これまでのリゾートマンションのデザインとは全く異なっていた。リゾートマンションにもっとも必要な遊び心≠る非日常をしっかり演出していた。

 現地販売担当者も、販売には手応えを感じているようで、「来場される方は50歳代から60歳代、70歳代の会社経営者などの高額所得者。歩止まりもいい。地元の方にも期待されている。頑張って期待に応えたい。われわれの役割は熱海を活性化させること」と語っていた。

 記者がもう一つ注目しているのはマルチハビテーション(マルハビ)だ。

 マルハビなる言葉は、バブルが崩壊して死語になったと思っていたが、どうも最近復活したようだ。任意団体の推進団体もあるし、UR都市機構は平成16年度から賃貸住宅にマルハビ利用制度を導入している。

 ウィークデイは勤務先の近くのマンションなどに住み、週末はリゾート地か郊外の持ち家に帰る暮らしが定着するのではないか。

   
「アデニウム熱海濱ノ離宮」(左)と「アデニウム真鶴」完成予想図

                                                                      (牧田 司 記者 5月9日)
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