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住友不動産「豊洲」5月下旬に分譲 坪280万円前後


「シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン」完成予想図

 住友不動産は5月1日、近く分譲を開始する「シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン」の記者説明会を行った。

 物件は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩4分、江東区豊洲三丁目で建設中の48階建て2棟全1063戸の規模。専有面積は約42〜153平方b。価格は未定だが、坪単価は280万円前後になる模様だ。設計は日建設計・鹿島建設、施工は鹿島建設。完成予定は平成21年3月末(S棟)と同21年6月末(N 棟)。売主は同社のほか阪急不動産(事業比率は92.5 :7.5 %)。5月下旬からモデルルームオープンする。

 説明会の冒頭、同社執行役員都市開発事業本部営業統括部長・岡田時之氏は「皆さんからご質問が出そうですから、こちらからか価格を申し上げます」と切り出し、「52平方bの1LDKで4500万円前後、67平方bの2LDKで5500万円前後、77平方bの3LDKで6500万円前後、最上階の151平方bで2億1000万円台」と語った。

 記者はすぐ携帯の電卓で単価を弾いた。1LDKで285万円、2LDKで270万円、3LDKで278万円、最上階住戸で459万円だ。当然300万円を突破すると思っていたのでビックリした。

 そこで「単価の安さには驚いている。サブプライム問題に端を発した株価の暴落でいちばん痛んでいると思われるのは湾岸マンションの顧客層と思われる小金持ち=Bこのことが値づけに影響を与えているのか」と質問した。

 これに対して岡田氏は、「ネット上で坪単価350万円だとか400万円だとか噂され、困惑していた。値づけは当初からこの値段を考えていた」と強調した。

 これまでに問い合わせは5720件、来場希望は約1000件とのことだった。

 値段が高いか安いかはマーケットが判断することだが、同社がこの値段にしたことで今後の周辺物件の値づけの指標になりそうだ。

 設計を担当した日建設計は、マンションの設計実績は少ないが、発表会に同席した同社設計部門設計室主査・石井耕治氏は、「日建ハウジングはあまり超高層の実績がなく、ちよう高層ビルの実績は当社の得意分野。これからもタワー型のマンションの設計は増えると思う」と語った。

 今回は構造計算の実施設計は鹿島だが、基本設計も実施設計も同社が担当している。これまで住友不動産の「札幌」「ワールドシティタワー」「目白」などの基本設計、実施設計を担当している。

 建物は鹿島の「ダブルチューブ構造」を採用、外壁にガラスカーテンウォールを採用しているのが特徴。住戸プランは内廊下方式を採用。モデルルームは3タイプで、設備仕様は35階までのスーペリアグレード=A36〜46階のプレミアムグレード=A最上階のメゾネットのトップグレード≠フ3種。

 最上階住戸は御影石、大理石のほか、建具・家具は「アラメラ」の突き板、フローリングは「アフロ」。夜景を眺めながら入浴できるジャグジーバス付きだ。これで2億1000万円は安い!

                                                                      (牧田 司 記者 5月1日)
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