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「近年まれに見る好調な売れ行き」の「フォレシアム」


「フォレシアム」完成予想図

1カ月半で約250戸契約 坪単価は割安の180万円

 不況どこ吹く風――「近年まれに見る好調な売れ行き」(販売担当の長谷工アーベスト)のマンションを紹介しよう。東レ建設・相鉄不動産・京急不動産・世界貿易センタービルディング・京阪電鉄不動産の5社JVだ。

 物件は、京浜急行大師線東門前町駅から徒歩3分、川崎市川崎区中瀬3丁目に位置するT工区(9階建て・10階建て358戸)とU工区(19階建て419戸)の全777戸の規模。現在分譲中のT工区の専有面積は約65〜100平方b、最多価格帯は4000万円台、坪単価は180万円。施工は長谷工コーポレーション、竣工予定はT工区が平成21年2月上旬、U工区が平成22年2月上旬。

 1カ月半前から分譲が始まっており、T工区のうち240〜250戸が契約済み・申込済みだ。来場者は1000件を突破している。

 実をいうと、見学する前は売れていないのでは≠ニ不安で一杯だった。坪単価は、一昨年、近くで分譲していたプロパストのマンションを見学した時点でおそらく180〜200万円になると聞いていた。納得の単価だった。ところが、昨秋からの市況の悪化。苦戦しているのではと思っていた。

 しかし、現地販売事務所に掲げられていた契約を示すボードを見てビックリした。分譲住戸のほとんどに赤いバラがついていたのだ。

 早速、販売を担当している長谷工アーベストの女性担当者に聞いてみた。その担当者からすぐさま「私が担当した物件の中では近年稀に見る好調な売れ行き」という答えが返ってきた。とっさに、年齢を聞こうと思ったが、失礼だと思い控えた(年齢を聞けば、担当者が何年販売に関わっているか分かったからで、彼女の年齢そのものには関心はない。若そうではあったが、決して新米ではない=記者注)。

 確かに、この不況期にわずか1カ月半で7割近くが売れているのだから、驚異的な売れ行きと見てよい。

 基本性能・設備仕様・プランなどは他のエリアの長谷工コーポレーション施工マンションとそれほど変らない。

 何が他のマンションと異なるのか。それは、他のエリアとの単価の安さだ。担当者によると、来場者の多くは地元もあるが大田区や横浜方面からだという。大田区や川崎駅前、横浜市では、駅近だと坪単価は300万円前後し、少し外れた郊外でも200万以下の新規物件を探すのは難しい。ユーザーも、この当たりの事情を十分理解しているとのことだった。

 プロパスト(単価160万円)や、それ以前に分譲された同じ長谷工コーポレーション施工のプロバイスコーポレーション(単価145万円)のマンション単価よりは高くなっているが、今後供給される近接エリアは230万円ぐらいになるといわれているし、同物件のU工区も200万円ぐらいになる模様だ。

 ユーザーがこうした価格動向をしっかり把握しているのが、この物件の安さを際立たせているのだろう。

 もう一つ、このエリアは物件に隣接して大型商業施設が併設されるほか、スーパー堤防、大師ジャンクションなど再開発計画が進行中で、街の将来性も買われているようだ。

 ユーザーの確かな物件選択眼をこの物件に見た。


再開発が進む「フォレシア」の周辺エリア

                                                                      (牧田 司 記者 4月28日)
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