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価格は旧価格<激xルはトップクラス

三井不動産RD「パークコート赤坂 ザ タワー」


「パークコート赤坂 ザ タワー」完成予想図


坪単価551万円 高い基本性能、優れたデザイン

 久々に総合的な意味でレベルが高い都心型タワーマンションを見学した。三井不動産レジデンシャルが4月23日、モデルルーム見学会を行った「パークコート赤坂 ザ タワー」だ。

 物件は、東京メトロ千代田線赤坂駅から徒歩8分、港区赤坂4丁目に位置する43階建て全518戸の規模で、分譲対象住戸は463戸。専有面積は約37〜218平方b、価格は4900万円台〜10億円。坪単価は551万円。施工は大成建設。竣工予定は平成21年6月下旬。売主は同社と新日鉄都市開発。

 敷地北側に隣接する「赤坂ガーデンシティ」と一体となって開発が進められている「赤坂四丁目薬研坂南地区第一種市街地再開発事業」によるもので、敷地面積は約7400平方b、建築延べ床面積は約7万1300平方b。同社と大成建設が特定事業代行者として事業に参画している。 

 記者が今年初め、このマンションの坪単価が550万円ぐらいになりそうだということを聞いてビックリした。記者の相場観からすれば、坪単価は700〜800万円だろうと読んでいたからだ。市況の変化に対応するため、設備仕様を下げたのではないだろうかとも思った。

 しかし、モデルルームを見学して、設備仕様を落としたのではという疑問は吹っ飛んだ。その逆で、極めて質の高いマンションであることを知らされた。価格を抑えることができたのは、建築費が高騰する前に着工したことも大きいのではないだろうか。いまさら新価格∞旧価格≠烽ネいだろうが、分かりやすく言えば、これは完全に旧価格≠セ。

 建物外観のデザインは、同社お馴染みの光井純氏で、建物形状は「品川Vタワー」と同じようなV字型。モデルルームのデザインを担当しているのは久保田章敬、エリオット・バーンズ、藤原益男の3氏。3氏に共通しているのは、思い切ったデザインを採用している半面、建具・ドアなどの高さを統一したり、壁面の凹凸をなくしたりするなどすっきりしたデザインにしていることだ。

 設備仕様レベルも高い。決して豪華なものを採用しているわけではないが、グレード感がするものを多く採用している。例えば、建具・面材は、突き板と見た目にはほとんど変わらない人造突き板を採用している。

 基本性能レベルも高いのが特徴だ。逆梁アウトフレーム工法を採用、階高は約3260〜3560ミリ確保し、リビング天井高は2600ミリ、サッシの高さは2500ミリだ。

      
130-Bタイプのモデルルームホール      220-Aタイプのモデルルームバス

 これほどレベルの高い都心型タワーマンションは、最近では、同社の「パークコート虎ノ門」や鹿島建設「虎ノ門タワーレジデンス」があるが、それと同等かそれ以上だろう。

 昨秋からこれまで約3000件の反響があり、3月に会員優先として253戸を供給、そのうち約90%が契約のメドがついているという。単身者、 DINKS 、シニア層が主な層で、場所柄、ファミリー層は少ないという。居住形態としては1〜2人居住というケースが多いようだ。

 5月から一般分譲が始まるが、多くのユーザーは価格以上の価値を認めるのは間違いない。

 見学会で挨拶した同社都市開発事業部都心事業室室長・山田貴夫氏は「これまでのパークコートシリーズのノウハウと、最新の技術を導入した、当社が誇れるマンションで、今後、供給する『神宮前』『東五反田』『麻布十番』などの大型案件の第一弾でもあり、お客様には高い評価を得ている」と語っている。 

 また、3月までこの事業を担当していたソリューション営業本部ソリューション営業二部営業室室長・中村一誠氏も「現場としては、お客様は物件選択に慎重になられている傾向はあるが、希少性の高い物件、価値のある物件は、昨年と同様に動きはいい」と、販売に自信を見せている。

     
     80-Gタイプ リビング                      130-Bタイプ リビング 

                                                   (牧田 司記者 4月23日)
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