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ユニバーサルデザインと「ロハス」が大きな武器に

扶桑レクセル「レクセル日暮里」


「レクセル日暮里」完成予想図

 

 扶桑レクセルが業界に先駆け「LOHAS」をテーマにした、質の高いマンション「レクセル日暮里」を近く分譲開始する。

 物件は、JR日暮里駅から徒歩6分、または東京メトロ千代田線西日暮里駅から徒歩3分、荒川区西日暮里2 丁目で建設中の15階建て全58戸の規模。専有面積は約34〜101平方b、1期14戸(優先分譲)の価格は5,000万円台〜10,000万円台(専有面積50平方b台〜100平方b台)の予定。設計・監理:施工は大末建設。竣工予定は8月29日。

 同社はこれまでも13棟58戸に自然素材を用いた「ロハス」スタイルの住まいを提供してきたが、今回は17戸を対象にフル装備で分譲する。壁は珪藻土を用いた塗り壁で、床フローリングはラオス産のタガヤサン、水回りの床はバンブー、建具は突き板、畳表はい草だ。

 このほか、同社が全物件に採用しているUD(ユニバーサルデザイン)も採用。メーターモジュールの廊下幅、ノンレールサッシ、ストッパー機能付き引き戸などとしている。

◇   ◆   ◇

 記者は、現地とモデルルームを見学して、坪単価は330万円ぐらいと予想した。

 日暮里駅前は再開発によって駅力が一変している。旭化成ホームズが3年前に分譲した「ステーションガーデンタワー」(340戸)が坪240万円、昨年分譲した「ステーションプラザタワー」(188戸)が260万円だったが、これは超割安。このほか、近隣には比較事例がないが、アクセス、立地条件からして坪300万円を突破するのは間違いない。用途地域が準工でいま一つとはいえ、それほど住環境が悪いわけでもない。

 ロハス仕様でない住戸はもう少し安くなるかもしれないが、ロハスとユニバーサルデザインを組み合わせれば、坪330万円でも十分売れると読んだ。こういう時期だからこそ、思い切った差別化はプラスに働くはずだ。

 このロハス+ユニバーサルデザインは、他の物件でも十分差別化が図れる。同社の大きな武器になりそうだ。一つ注文をつけるとすれば、トータルなデザイン性の向上だろう。億ションなどほとんど供給事例のない同社だけに無理な注文だろうが、ぜひとも研究課題にして欲しい。


モデルルーム

 

(牧田 司記者 4月7日)

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