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ポラス 3階建て木造耐火構造の「都市型実験住宅」
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ポラスグループ・ポラス暮し科学研究所(菅原庸光所長)は4月2日、吉川市に建設した埼玉県で初となる3階建て木造耐火構造「ポラス都市型実験住宅」の記者見学会を行った。 実験住宅では、デザインから構造、住環境システムまで、これまで研究・開発してきた成果を盛り込み、研究棟だけでは十分に得られない実証データを積み上げ、次世代の「長期優良住宅」の提案を行っていくという。 構造面では、地盤改良と既存地盤の耐震力を併用した、杭基礎の杭本数を3〜5割削減できる新技術を採用したほか、さまざまな耐力壁、接合金物を採用して、設計の自由度とデザイン性を高めているのが特徴。 住環境では、2階床下に予熱器などを設置し、吹き抜けでも暖かい環境を実現したほか、建物上方の暖かい空気を熱回収機で循環させるシステム、地熱冷暖房利用システム、バルコニー緑化システムなどを採用。 デザインでは、質感と表情にこだわった地中海テイストのオリジナル瓦を採用したほか、窓、天井、回り縁、巾木などに節のある赤松ケーシングを施している。また、洋室にも和室にも、職人の感性で描く鏝タッチのオリジナル塗装を採用、床は足ざわりのよい赤松や桐材を用いている。耐火構造としたため建物重量は通常の1.5倍あり、壁厚などは20〜30センチぐらいあるのが難点だが、ケーシングなどでカバーしている。
「わが国の杉は収穫期 放置できない」伊藤氏 記者発表会で主役≠演じたのは、ポラスグループの顧問を務めるデザインディレクター・伊藤博明氏(67)だった。デザインコンセプトの説明では、予定の数分間を大幅に上回り、こだわりのデザインについて熱っぽく語った。 商標登録済みの和風塗装「古利根」や新展示施設「和炉庵(わろあん)」の説明では、割れ肌の土壁にどのようにワラや小砂利を粋≠ノ張りつけるかを身振り手振りで示した。土壁に直接投げつけたのでは風情が出ないので、後ろ向きになりみだれ投げ≠キるのがコツだと語った。 伊藤氏は、工業化されていくわが国の住宅づくりの中で、職人の手仕事や自然素材が持つ「味」をこれからも追求していきたいと語った。キーワードは木・竹・土・紙・石の5大要素だそうだ。戦後まもなくたくさん植林された杉は、いま収穫期を迎えているそうで、放置すれば何の価値もない山になってしまうと指摘した。
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(牧田 司記者 4月3日) |
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