RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >

 

総和地所が業績予想修正 15億円の純損失 無配へ

 

 総和地所は4月3日、平成20年2月期(平成19年3月1日〜平成20年2月29日)の通期業績予想を大幅に下方修正するとともに期末配当を見送ると発表した。

 売上高予想は前回予想の202億円から57億円減の144億円で、営業利益予想は6億円から15億円減の営業損失9億円となり、経常利益予想は2億円から15億円減の経常損失13億円、最終損益は1億円の黒字予想から17億円減の15億円の純損失となる。期末配当は前回発表予想の3000円から無配となる。

 主力のマンション販売が不振で、下半期に計画していた1棟売り5棟のうち1棟(17億円)が売れ残ったほか、一部の物件については原価割れ販売を余儀なくされ、戸建て販売、不動産投資、リノベーション事業なども総じて不振だったのが下方修正の理由としている。

◇   ◆   ◇

 同社がジャスダックに上場したのは昨年の2月だから、上場2期目で無配転落という事態となった。それほど市況が激変したということだが、同社のマンション販売の不振は市場環境の悪化だけでなく、同社の経営・販売姿勢にも問題がありそうだ。

 このようなことは書きたくないが、マンションが竣工して半年以上が経過するのに物件のホームページで「入居開始予定 平成19年8月末日」「1期(116戸のうち20戸)先着順申込受付中」などとなっているのはどういうことか。顧客主義はどこに行ったのかといいたい。 現場で必死になって販売している営業マンやすでに入居している人たちのことを考えたら、このようなずさんなホームページには絶対ならないはずだ。

 今回の情報開示も、発表されたのは午前2時37分だ。随分早いとも取れるが、前日の2日に開かれた取締役会で決定されたことだから、常識では考えられないことではないか。

 

(牧田 司記者 4月3日)

ページトップへ戻る