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横浜ベイエリアに吹く追い風

逼迫する需給関係 MMにはあと新規1千戸


みなとみらい21(桜木町駅から)

 

既存マンションは大手売主・大手施工 レベルも高い

事業主
物件名
交通便
階高
戸数
築年月
特徴
住友不動産
パークスクエア横浜
石川町1分
23 395
01/9
熟年層にも 人気
三菱地所他
ザ・ヨコハマタワーズ・タワーウエスト
横浜11分
42 402
01/11
施工鹿島他
三菱地所他
ザ・ヨコハマタワーズ・タワーイースト
横浜11分
42 395
03/11
施工鹿島他
三菱地所 ・前田建設工業
MMタワーズイースト
MM3分
30 287
03/2
全862戸で 坪単価250万円の高額ながら平均6倍人気
三菱地所 ・前田建設工業
MMタワーズウエスト
MM3分
30 288
03/10
三菱地所 ・前田 建設工業
MMタワーズサウス
MM3分
30 287
03/10
コスモスイニシア
横濱ディアタワー
元町中華1分
25 266
03/8
施工鹿島 、GL 賞受賞
セコムホームライフ
グローリオタワー横浜元町
元町中華1分
22 266
05/2
施工 前田 建設
JFE 都市 ・ 野村 不 ・ 三菱
コットンハーバータワーズ
東神奈川13分
32 926
07/1
日本鋼管 ドック 跡地
JFE 都市 ・ 野村 不 ・ 三菱
マリナゲートタワー
東神奈川11分
38 250
08/11
施工前田 、免震
大  京
LM 横濱元町キャナリシア
元町中華7分
7 310
05/2
施工 鴻池組
東建 ・スターツ・東住供
ブリリアグランデみなとみらい
MM6分
30 555
07/11
ダブルチューブ
三菱 ・ 東急電鉄 ・三菱倉庫
MMタワーズ フォレシス
MM1分
30 1226
07/1
免震 、SI
オリックス 不動産 ・ランド
MMミッドクエア ザ・タワーレジデンス
MM1分
31 650
07/6
三角形 、施工三井住友
三井不動産 ・ 新日鉄都市開発
パークタワー横浜ステーションプレミア
横浜4分
36 385
07/12
施工 鹿島
三菱倉庫 ・三菱地所
ナビューレ横浜 タワーレジデンス
横浜5分
41 390
07/2
施工 鹿島 、ハイグレード
大和ハウス工業グループ
パシフィックロイヤルコートみなとみらい
MM8分
29 429
08/7
賃貸棟
三井不 ・京急不 ・相鉄不 ・菱重
パークタワー横浜ポートサイド
横浜6分
34 258
08/5
施工 大成建設
横浜市住宅供給公社
横浜ポートサイドプレイス 
横浜8分
29 179
09/11
公社初の億ション
大 京
ライオンズ横浜ポートサイド
横浜12分
11 100
09/3
デザイン船田氏

 別表は、01年から現在までに、横浜ベイエリアで供給されたマンションだ。この中にはMM地区に含まれないものや賃貸マンションもあるが、その数は8000戸を超えている。分譲単価は、「コットンハーバータウン」を除き、最近の物件は220〜260万円だ。他のエリアと比べかなり高いが、それでもほとんどの物件が早期完売している。MM地区で初の供給物件だった「MMタワーズ」は総戸数862戸の大型ながら、競争倍率は6倍にも達していた。

 MM地区の物件の人気が高いのは、それだけポテンシャルが高いということもあるが、事業主が三井不動産、三菱地所、東京建物、東急不動産、オリックス不動産など大手デベロッパーばかりで、施工もマンションの施工ではナンバー1の鹿島建設が圧倒的に多い。免震工法、SIなど最新の技術を導入しているのも人気に拍車をかけた。

 昨年、横浜市住宅供給公社が分譲して圧倒的な人気になった「横浜ポートサイドプレイス」は、億ションが4戸含まれていたが、公社が億ションを分譲するのは長い公社住宅の歴史の中で初めてのことだった。しかも、公社は分譲からの撤退を決めており、億ション供給は全国初で、おそらく最後の供給となるのは間違いない。

 竣工して値下がりしている物件もほとんどない。それどころか分譲時価格に1000万円以上を上乗せしても売れる住戸があるほどだ。MM地区の中古マンションの相場は300万円を超える勢いだ。関係者によると、これから用地を取得して建設するとなると坪単価は400万円をくだらないという。(三菱地所が賃貸借契約を結んだジャックモールに隣接する土地は、定期借地権付きになるといわれている)

 新規も中古も価格が上昇しているのは、今後、MMエリアでは新規供給があまり期待できないという需給関係もその背景にある。計画フレームで居住人口は1万人に設定されており、現在、約8000人が居住している。1戸に2人居住すると仮定した場合、供給余地は1000戸しかない計算だ。

 かつて商業・業務予定地だったところがマンション用途に変更されたように、今後、用途変更により住宅建設が可能となるケースも想定されるが、それにしてもそれほど戸数が増えることはなさそうだ。

 現在、この地区に仲介店舗を構えるのは三菱地所リアルエステートサービス、ケンコーポレーションと、今年2月に出店した三井不動産販売の3社。当面はこの3社がシェアを伸ばしそうだ。


MM21地区のマンション群

 

(牧田 司記者 4月2日)

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