RBA HOME>RBAタイムズHOME > 2007年 >

 

3月19日 日曜ブロック決勝戦速報

ケンコーポが5連覇 6度目優勝

 第18回RBA野球大会日曜ブロックの決勝戦が3月19日(月)、午後7時50分から東京ドームで行われ、ケン・コーポレションが3−1でトーシンを下し、5年連続6度目のブロック優勝を飾った。元オリックス庄司が1安打1失点完投。中村が勝負を決める2点2塁打を放った。トーシンは斉藤投手が力投したが、3回に制球を乱し、押し出しをきっかけに3失点した。許した安打はこの回の2安打のみだっただけに惜しまれる。

 

中村が勝負を決める2点2塁打 庄司は1安打1失点完投

ケン中村選手(左)と庄司投手

◇東京ドーム 試合開始19:50〜 ◇観衆 500人 

  1 2 3 5 6 7     R
ケン・コーポ         

トーシン      

 

 

   

 (試合時間1時間30分、時間切れ)

トーシン斉藤 悔やまれる3回の制球難

 試合を決めたのは伏兵の1打だった。0−0で迎えた3回表、1死から9番・朝日がチーム初安打を左翼前に運び、続く尾関は四球でチャンスを作り、2番・金子が倒れたあと、3番・庄司は敬遠で2死満塁。4番・渡辺が四球でまず1点先取。続く5番・中村がカウント1−1から3塁線を破る痛烈な2塁打を放ち、2者が生還。この回2安打で3点を奪った。

 得点したのは結局この回の3点のみだったが、元オリックス庄司投手にとっては十分すぎる援護だった。

 庄司投手は本来の出来にはなさそうだったが、3回まで3者凡退に退ける完全試合ペース。4回には味方の失策と四球で走者を出し、5回には四球と安打で1失点したが、あとは打たせてとるピッチングで6回を1安打1失点の余裕の完投。

 トーシンは斉藤の力投が報われなかった。2回まで3三振を奪うなど立ち上がりは完璧だったが、3回、初安打を許して突如崩れた。4回以降は毎回三振を奪うなど立ち直っただけに、なんとも悔やまれる失点だった。

 トーシンは5回、この回先頭の6番・斉藤が四球で出塁、続く代打・工藤の安打と、内野ゴロの間に1点返したのがやっと。放った安打はこの回の1本のみ。4回の1死1、2塁の好機に4番、5番が凡退した。

「もう安心、この試合はもらった」3点リードして余裕のケン田中社長(右)

○田中健介社長 庄司はリラックスして打たせて取る投球をしているので安心して見られた。相手は緊張しているようだ。うちのほうが(ドームは)キャリアがある

○田邊監督 必ずチャンスをものにしようというみんなの集中力が実った。5連覇して一応責任は果たせた。しかし、あと一つ勝たないと。ミスをしないうちの野球ができれば、次もいい試合が出来る

○中村 庄司さんが敬遠、渡邊さんも歩いて、ここで打たないとと気合が入った。いいところに飛んでくれた

○庄司 2年前、僕の一人相撲(四球から崩れた)で旭化成ホームズさんに敗れたのを心に留めて投げた。ちょっと言えないが、次の課題も見えた

○渡辺 カウント1−3でも打つ気でいた。今日は中村君でしょう(勝利打点となる押し出しを選んで)

○笠 最近、凄く球が見えるんですよ。やられたのは低めのスライダー(2三振して)

○村井 庄司のおかげでみんなよく打てるようになった(かつての主力打者)

●佐藤信哉社長 大変いい試合だったが、疲れた。サッカーは元気があるが、野球ももっと元気を出して欲しい

●佐藤監督兼野手 向こうはワンチャンスをものにした。うちはそれが出来なかった。たくさん応援に来ていただいたのに、負けて申し訳ない。(庄司は)要所でいい球がきていた。うちは余裕がなかった。何とかしようという気持ちが空回りした…

●斉藤投手 自分なりにいいピッチングが出来たと思うが…。(庄司の敬遠は)ベンチのサイン。本当は勝負したかったんですけど…

●工藤 悔しい。今度は必ず勝つ(唯一の安打を放って)  

 

 

ケンコーポ
003000|3
000010|1
トーシン
ケンコーポ打安点
B 尾 関 2 0 0
D 金 子 3 0 0
@ 庄 司 1 0 0
F 渡 辺 1 0 1
H 中 村 3 1 2
A   笠  3 0 0
C 大 原 2 0 0
G 藤 井 2 0 0
E 朝 日 2 1 0
振球犠  
7 5 0   19 2 3
……………………
トーシン  打安点
G 山 上 3 0 0
D 長谷川3 0 0
B 佐 藤 2 0 0
A 槙 峠 3 0 0
C 田 中 3 0 0
@ 斉 藤 1 0 0
H 三 枝 1 0 0
打9工 藤 1 1 0
E 長 渡 1 0 0
打6大 木 1 0 1
F 相 木 2 0 0
振球犠  
3 2 0   20 1 1
……………………
投 手回安振球責
庄 司 6 1 3 2 1
……………………
斉 藤 6 2 7 5 3
2塁打 中村

記者の目
 「あそこは勝負したかった」
  試合後、トーシン斉藤投手がつぶやいた言葉だ。あそことは、もちろん庄司を敬遠した場面だ。2死2、3塁、打者は庄司。1点もやりたくない局面で、誰が采配をとっても敬遠だろう。
 しかし、あそこは一呼吸置き、やや制球を乱し、勝負をしたかった斉藤投手をなだめる配慮が欲しかった。ベンチと斉藤投手の微妙な呼吸の乱れが失点を重ねたのかもしれない。

 

トーシン唯一の安打を放った工藤

偵察?旭化成ホームズ堀井執行役員(元監督)

   

ムードも明るいケン応援席

トーシンの取引先の前田建設工業は西川専務(前列左から2人目)、前田専務(高列右から2人目)をはじめ20人もが応援に駆けつけ、気勢を挙げていた

 

トーシン応援席(中央の3人が下條専務ご夫妻とお子さん)

戦況を見つめるトーシン佐藤社長