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反響1万件!野村「プラウドタワー千代田富士見」

「プラウドタワー千代田富士見」完成予想図

 

坪470万円も納得の基本性能・スペック 

 野村不動産の今年の目玉物件の一つ、「プラウドタワー千代田富士見」を見学した。JR飯田橋駅から徒歩2分、千代田区富士見2丁目の一角で建設中の地上38階建て全414戸 ( 総販売戸数306戸) の規模だ。専有面積は約45〜150平方b、価格は未定だが、坪単価は約470万円になる模様だ。設計・監理は山下設計、施工は大成建設。

 現地は、20年近く前から再開発が計画されていたところで、今回分譲されるマンションは、施行面積約1ヘクタールの「飯田橋プラーノ(富士見二丁目北部地区市街地再開発事業)」の一角。マンション棟のほか17階建ての事務所棟や店舗棟3棟が建設される。

 まず、反響の多さに驚いた。同社住宅カンパニー住宅販売部住宅販売課副部長・北井大介氏によると、本格的な広告宣伝は行っていない段階で、すでに1万件の問い合わせがあるという。コンパクトタイプもあるため、問い合わせは全国に上っているそうだ。モデルルーム見学も完全予約制で、入館制限を設けているという。

 反響が多いのは、その立地条件・生活環境のよさだろう。同社などが分譲して人気になった「ザ・センター東京」も好立地だったが、「ザ・センター東京」の所在地は新宿区、こちらは千代田区だ。しかも由緒ある「富士見」。病院も名門校も公園も、粋な店が多い神楽坂も至近距離だ。

 基本性能・スペックも優れている。3種の制震工法、SIを採用、階高は3350ミリで、基準階の天井高は2.6メートル、ペントハウスタイプは3bだ。共用部分は自然石や黒檀など自然素材をふんだんに採用している。

 モデルルームは3タイプで、一つは84平方bの標準的な白を基調にしたパノラマビュータイプ、もう一つは男の隠れ家≠イメージした58平方bのコンパクトなもの、そしてもう一つは150平方bのペントハウスタイプだ。

 同業も含めて単価が高いという向きもあるが、それは「千代田区」と「プラウド」のブランド力を知らない人だ。戸数の少ないペントハウスタイプは圧倒的な人気を呼ぶだろうし、富裕層向けのコンパクトタイプも間違いなく人気を集めそうだ。

 問題は1億円前後のタイプだろうが、これは記者も読めない。ただ、豊島区や世田谷区の好立地マンションが400万円をはるかに突破していることを考えると、納得の価格だ。近接する「アイガーデン」は中古で400万円の値がついているというから、割安≠ニ考えるユーザーもいるかもしれない。

 いずれにしろ、「千代田区」と「プラウド」のブランド力、それと今後続々供給されるであろう高単価マンションの市場動向を占う意味で興味深いマンションだ。記者は、これまでたくさん野村不動産のマンションを見てきたが、このマンションは間違いなく同社の記念碑的なマンションの一つだ。

 

(牧田 司記者 5月17日)

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