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来場1500組「東京スイート・レジデンス」が人気

「東京スイート・レジデンス」完成予想図

 

商・住・憩一体型の複合開発 坪単価203万円も割安

 今春の最も売れ行きがいいマンションの一つと思われる「東京スイート・レジデンス」を見学した。都営新宿線西大島駅から徒歩12分の江東区北砂2丁目の一角で建設中の全526戸の規模だ。売主は双日、中央コーポレーション、東レ建設、セントラル総合開発、三交不動産、長谷工コーポレーション、明和地所の7社JVで、施工は長谷工コーポレーション。

 3月から分譲が始まっており、現在まで約3分の2が契約済みで、残りは約3分の1というハイスピード。来場者は約1500組にのぼっている。購入者の3分の1が地元、残りの3分の1が地元周辺各区や浦安市などの近郊エリア、3分の1が広域からというから、そのバランスもいい。

 人気の要因は、何と言っても総面積約10万平方bにものぼる商・住・憩一体型の複合開発である点と、単価が203万円と新価格≠ナはあるが、競合物件と比べ割安感が目立つことだ。

 来場者が比較検討しているという豊洲エリアでは250万円以上になりそうだから、坪単価で50万円前後も安い。モデルルームとして設けられている約114平方bの住戸でも約7700万円前後だ。このタイプは15戸あるが、残りは1戸のみだ。地元居住者からは「高い」という声もあるそうだが、総じて割安と感じているはずだ。

マンションの魅力を最大限に引き出す仕掛け人@V佐氏

 もう一つ特筆したいのは、販売事務所とモデルルームの演出の巧みさだ。販売は双日リアルネットと長谷工アーベストだが、演出に当たっては長谷工アーベストが主導したはずだ。同社の演出の巧みさは今回に限ったことではないが、パンフレットでは表現できないものも実物大の模型をたくさん用いて、分かりやすく図示されていた。

 さらに、モデルルームのコンセプトがきわめて明快だった。114平方bのタイプは粋な暮らし≠ェテーマで、好き嫌いはあるだろうが、格子のドアや竹をモチーフにしたクロス、1.2メートル幅の廊下などを提案しているのが特徴だ。オール引き戸のプランも提案している。

 販売の責任者は、長谷工アーベスト受託販売第四部門長の遊佐康人氏だそうだが、遊佐氏は、記者の記憶が確かだったら、あの双日が売主だった「エアレジデンス」など話題物件を数多く手掛けている。マンションの魅力を最大限に引き出す仕掛け人≠セ。

 

(牧田 司記者 5月16日)

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