RBA HOME> RBAタイムズHOME >2007年 >

野村不「プラウドタワー練馬」 環境性能表示で星3つ


「プラウドタワー練馬」完成予想図

 

オール二重サッシ、SIを採用 坪単価は300万円

 今年もたくさんのマンションを見学した。最後の締めくくりにふさわしいマンションを紹介しよう。都の「マンション環境性能表示」で4項目とも★3つ全12個を獲得した野村不動産の「プラウドタワー練馬」だ。

 今年、同社のマンションを見学するのは、年初の「新浦安」を始め、「大森」「千代田富士見」「藤沢」「武蔵浦和」「武蔵小金井」「鶴見」「府中」「大井町」「TOYOSU」(JV)「市川」(同)に続き、これで12物件目だ。全ての物件が期待に応えてくれるものだった。

 「練馬」は、西武池袋線・有楽町線練馬駅から徒歩8分、練馬区中村北1丁目に位置する29階建て全257戸の規模。専有面積は約40〜128平方b。予定坪単価は300万円。入居予定は平成21年3月下旬。施工は前田建設工業。

 記者は、価格を坪280万円ぐらいと予想していたが、やや高かった。しかし、マンション環境性能表示で★12個を獲得しただけのことはあり、基本性能のレベルが高い。★12個は、昨年の明豊エンタープライズ「シェルゼ木場公園」に続くもので、来年のほぼ同時期に分譲される東急不動産他「プリズムタワー」とともに3棟目となる。環境共生に力をいれて欲しいと願う記者にとっても嬉しい限りだ。

 ★3つを獲得するのが難しい「建物の長寿命化」についてはスケルトン・インフィル(SI)を採用、二重床・二重天井で天井高2650ミリを確保している。もう一つ★3つを獲得するのが難しい「建物の断熱性」では、壁などの断熱補強のほか、オール二重サッシを採用している。

 住戸プランは、西向きと東向きが中心でワイドスパンになっているのが特徴。最上階の住戸はメゾネットタイプで、約5.4メートルの吹抜けが設けられている。設備仕様も全体としてレベルが高い。

 分譲開始は来年1月。1期として150戸ぐらいが分譲される模様で、現地販売事務所では手応えを感じているようだった。

 環境性能表示制度では、これまでも何度も書いたが、やはり事業者にも購入者にも税制面でのインセンティブを与えるべきだ。そうすればもっともっとオール★3つのマンションが増えるはずだ。制度の施行から2年でオール★3つが3物件では寂しい。

 

(牧田 司記者 12月25日)

ページトップへ戻る