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ポラス  オープンカレッジ「住まいと街づくり講座」


オープンカレッジ風景(越谷市民会館で)

 

講師に「越谷ゆいまーる」の外構を担当した松岡二三夫氏

 ポラスグループは12月13日、ミセスを対象としたオープンカレッジ「住まいと街づくり講座」を開いた。同社グループの街づくりに生かすために行っているもので、11月29日に1回目が開かれており、今回が3回目。次週の「越谷ゆいまーる」(当欄既報)の現地見学回を含め4回開催される。参加したのは1期生の20名。

   
松岡氏

 今回のテーマは、「住み心地の良い家、街のカタチは? コミュニティを育む場作り」で、講師は「越谷ゆいまーる」の外構を担当した緑住環境計画・松岡二三夫社長。

 松岡氏は、環境共生をテーマにしたマンション「ハートヒルズ 21朝霞の森」(リブラン)と、建売住宅「霞の郷」(同)で日住協の最優秀賞を受賞しているほか、立川市街並み景観賞、江東区街並み景観賞などを受賞。環境共生やユニバーサルデザインを積極的に盛り込んでいる建築家。

 松岡氏は、講義の中で「これからの街づくりでコミュニティ≠ヘ大きなキーワードになる。欧米ではコミュニティアドバイザー、あるいはコミュニティコーディネーターという専門家がいる。わが国の分譲住宅もこれからはコミュニティの仕掛けとその支援のための人材がセットになる時代が来る」と強調した。

 参加したミセスらは、「コモン付きは理想の団地だが、おなじ考えの人でないと難しいかも」「人と接する機会が増えるとトラブルも増える」「古い入居者と新しい入居者の間ではコミュニティを形成するのが難しい」などと、コミュニティ形成の難しさを語っていた。

 記者は、マンションにしろ建売住宅にしろ、松岡氏と同様コミュニティ≠ェ評価される時代が来ると見ている。デベロッパーがその仕組みをつくり、一定期間音頭をとっていくようにしないとコミュニティは育たないと考えている。わが国のコミュニティは危機に瀕している。

 講義は専門的なことも多く、受講生には難しかったかもしれないが、少しでもコミュニティの大切さを学んで欲しい。別室には託児所が設けられており、いかにもミセスを対象とした講座だった。

(牧田 司記者 12月14日)

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