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三井不動産レジデンシャル「パークホームズ千歳烏山」 

今年の京王線ベスト3マンションの一つ


「パークホームズ千歳烏山 ガーデンズコート」完成予想図


DINKS・熟年層向けにぴったりの「つなぐ〜TSUNAGU〜」モデル

 三井不動産レジデンシャルが12月8日から販売を開始するマンション「パークホームズ千歳烏山 ガーデンズコート」(日本土地建物販売株式会社とのJV)を見学した――というよりは、同社は11月24日(水)、販売を前にして報道陣に事前見学会を開催したのだが、記者はRBAの取材で参加できなかったため、1日遅れで見学したのだ。

 京王線千歳烏山駅から徒歩14分、世田谷区上祖師谷二丁目で建設中の地下1階地上4階建て全205戸の規模で、専有面積は約55〜124平方b。坪単価は270万円前後の予定。竣工は平成21年4月上旬の予定だ。

 そもそも、同社はマンションなどの見学会を同業の中でもっとも多く行っているのだが、パークホームズ<Vリーズで見学会を開くのは珍しく、記者の記憶では平成の時代に入って初めてだ。これまではほとんど高額シリーズのパークマンション≠竭蛹^のパークシティ<Vリーズだった。

 同社のパークホームズ<Vリーズは、ミシュラン風にいえば2つ星や3つ星の他のシリーズと比べやや格≠ェ落ちるという評価がなされてきた。記者もそのような評価をしてきた。星の数でいえば1つ星だった。3つ星や2つ星がたくさんあるのに、わざわざ1つ星を紹介することへのためらいもあったのだろう。

 同社が今回、記者発表したのは、今年4月にイタリア・ミラノ市において開催された世界最大のデザインエキシビジョン「ミラノサローネ」にコンセプトモデル「つなぐ〜TSUNAGU〜」を出展したものを同マンションで具現化したためだ。同モデルは財団法人日本産業デザイン振興会主催の2007年度グッドデザイン賞<新領域部門>を受賞している。 記者見学会を行った理由の一つとして「パークホームズのネームバリューを上げよう」(販売担当者)という狙いもあるようだ。

 具体的には、リビングやダイニング・キッチン、寝室に竹のデザインを取入れた透過性の高い「つなぐ建具」を採用するほか、玄関・廊下・ホビールームの床を一面タイル貼りとし、部屋と部屋、外部空間と室内をつなぐ。

 バルコニーに面した開口部には、ふすまのように左右自在に動く「FUSUMAサッシュ」を設置。長さ約 4 bのテーブル一体型キッチンの採用や、柑橘系の樹木やベンチ等のある広さ1,600平方b超の中庭を配し、屋上緑化も図っている。

 記者は、「つなぐ〜TSUNAGU〜」をコンセプトにしたモデルルームを見て、その企画意図を瞬時にして理解した。さすが隈研吾氏らが企画参画したものだと思った。専有面積約69平方bのプランは、DINKS、熟年夫婦にぴったりで、約5.2畳大の「DOMA」、約7.8畳大の「ダイニング・キッチン」などと、それらをつなぐすだれを連想させる建具・ドアの提案が素晴らしい。

 全体的な仕様レベルもパークホームズ≠フイメージとは異なるもので、記者が今年見学した「パークホームズ武蔵小山」と同レベルの高さだと思った。現地販売担当者も「これまでパークホームズを見学されている方からは、一様にお褒めの言葉を頂いている」とのことだった。

 京王線で今年供給されたマンションの中で、記者は旭化成ホームズ「アトラス国領」と野村不動産「プラウド府中」をベストマンションだと思っていたが、この「パークホームズ千歳烏山 ガーデンズコート」を加えベスト3とした。

 単価的にも、他の人気沿線の都心からの同距離圏では続々坪300万円超えが供給されている現状からして割安感もある。現地は1種住専だが、地下方式を採用し、高さ12メートルまで可能とするなどコスト圧縮の努力も見られる。6050ミリのショートスパンの住戸も結構あるが、中入りエントランスにすることで居住性を高める工夫も施されている。

 記者は早期完売すると見た。


モデルルーム (リビング・ダイニング・キッチン)


7.8畳大もあるオープンキッチン。隠したい場合は、引き戸建具で隠すことができる

 

(牧田 司記者 11月23日)

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