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東急リバブルの 「能力開発優秀企業賞」受賞に思う

 

記事はラブレター°L者も再確認

 東急リバブルが日本能率協会の「能力開発優秀企業賞」を受賞したことを率直に喜びたい。

 記者はここ2〜3年、RBA野球に参加している選手とは別に、同社の女性新入社員を含む前線で活躍する営業担当者30人ぐらいをインタビューしている。その多くが「コンシェルジュ」という言葉を使った。最初は、おやっと思った。記者のイメージする不動産流通業の営業マンは猪突猛進型で、もてなし=コンシェルジュはぴんとこなかったからだ。

 ところが、インタビューを重ねるうちに、彼らは本当にそれを目指していることが分かりはじめた。また、顧客主義に徹している営業マンこそが成績もいいことも分かってきた。(RBA野球に参加している選手はみんな本業でも頑張っていることは知っていた)

 そのコンシェルジュの実践の一つとして、宅建合格率の向上が受賞の理由の一つに上げられていたことにも注目したい。同社の宅建合格率は平成15年が38.7%で、 17年には59.7%になり、18年には71.8%になったという。

 同業他社との比較はデータがないので分からないが、記者は10年ぐらい前、デベロッパー、仲介会社、ハウスメーカーを対象に宅建合格率を聞いたことがある。ほとんどの会社から社名を匿名としなければ数値を公表しないと言われた。合格率が高くなかったからだ。名前を公表してもいいところは、合格率が 67 %だったゴールドクレストぐらいだった。確か受験者は6人で合格者は4人だったはずだ。受験者が少なかったから合格率が飛びぬけていたわけだ。合格率が50%を超えれば一流だったと記憶している。

 その後、各社の合格率は上がっていると思われるが、リバブルの昨年の71.8%はかなり高いレベルだろう。

 コンシェルジュといえば、当欄でも書いたが、三井不動産は早くからCSナンバー1企業≠標榜していたし、サンフロンティア不動産はリッツに学べ≠実践しているデベロッパーとして雑誌に紹介されている。

 このように、「コンシェルジュ、ホスピタリティ、もてなし」がこれからの企業の浮沈のカギを握るキーワードであるのは間違いない。

 余談だが、弊紙の久米信廣代表の経営哲学は人の前に灯りを灯す≠セ。小さい頃から祖母や母親から厳しく言われたことだという。ちなみに、記者の取材ポリシーは記事はラブレター≠セ。魂・心を込めないと読者に理解されないという意味だ。この心境に達するまでに10数年かかったが…。

 それぞれ口で言うのは簡単だが、いざ実践となるとなかなか難しい。しかし、目指すべき目標が見えていれば、道草をしても迷路にはまり込んでもいずれは目標にたどりつける。リバブルの受賞で、記者も改めて 記事はラブレター≠貫き通そうと思った。

 

(牧田 司記者 11月15日)

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