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感動的なマンション 三井不動産レジデンシャル「浜田山」


「パークシティ浜田山」完成予想図

 

 感動的なマンションを見学した。三井不動産レジデンシャルが分譲している「パークシティ浜田山」だ。

 京王井の頭線浜田山駅から徒歩3分、杉並区高井戸東1丁目に位置する全体敷地面積約2万5000坪、70年の歴史があり、三井グループの総合運動場として利用されてきたグラウンド跡地に建つ。マンションのほか戸建ても計画されている。

 マンションは6階建て総戸数267戸(A棟78戸、B棟78戸、C棟111戸)の規模だ。近く分譲されるC棟の予定価格は6,500万円〜2億8,000万円(専有面積 63.69〜141.16平方b)。施工は鹿島建設株式会社。敷地面積は約2万平方b、入居予定は2009年4月。既にB棟は販売済みで、全体で億住戸は60〜70%になる模様だ。

 最近は運動会などの行事は行われなくなったようだが、関係者ならそれぞれ思い入れのあるグラウンドであったはずだ。記者も、RBA野球大会で何度か取材に訪れたことがある。野球場は4面あり、その他トラック、テニスコート場などがあり、立派なクラブハウスもあった。敷地内には見事なケヤキやサクラなどの大木が生い茂っていた。

 もう10年ぐらい前だ。そのグラウンドで、巨人入りを拒否し三井不動産に入社した志村亮氏と三井不動産販売のRBA三冠王・江川尚志氏の真剣勝負を、昨年亡くなられた故・和田一郎氏と一緒に見たことがある。勝てば東京ドーム進出が決る試合だった。

 そんな思い出のあるグラウンド跡地だっただけに、どんなマンションになるのか非常に興味があった。2年ぐらい前、三井不動産野球部の人たちと雑談で、「坪単価350万円ぐらいだろうか」と話したことがある。今回分譲されるのは坪400万円を突破すると聞いてビックリしたが、その価値は十分どころか、坪450万円、あるいは500万円と聞いても驚かない。それほど優れたマンションになりそうだ。

 建物外観は光井純氏が総合監修を担当。屋上緑化、地下駐車場、免震構法の採用のほか、スラブ厚280〜300 ミリ、リビング天井高2600ミリ、床、建具・面材は全て天然石、タイル、突き板仕様で、トータルとしてのグレードが極めて高いのが特徴だ。

 高級マンションとしては、広尾ガーデンヒルズが連想されるし、同社の億ションなら「麻布霞町パークマンション」があるが、記者は、立地・コンセプトの違いはあるにせよ、ほぼ同等の価値があると思う。ランドスケープデザインが特に優れている。同社の記念碑的なマンションになるのは間違いない。

 グラウンドの廃止・再開発については、反対運動もかなりあったようだ。それも理解できる。素晴らしい緑の環境をなくすことには抵抗があるのは当然だ。しかし、区などが買い取って広場として残すにはその財源がないだろうし、三井不動産も寄付などしたら株主訴訟を起こされかねないだろう。

 建物が完成すれば素晴らしいマンションになる。そして、素晴らしい建物に似合う人が移り住む。そこからまた新しい歴史が生まれる。緑の存続を願っていた人たちにも、きっと理解されるマンションになるはずだ。


モデルルームのリビングダイニング

 

(牧田 司記者 11月8日)

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