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中間期決算発表始まる 三井不、藤和不など先陣

 

三井不動産は賃貸・分譲とも好調で増収増益

 10月30日、三井不動産、藤和不動産などが先陣を切って平成30年3月期中間決算を発表した。

 三井不動産は売上高5940億円(前中間期比16.2%増)、経常利益573億円(同 5.7%増)、当期純利益 368億円(同6.7 %減)となった。

 大幅増収となったのは、前期に稼働した「東京ミッドタウン」「ラゾーナ川崎プラザ」など首都圏4カ所の商業施設が収益寄与したほか、引き続きオフィス賃貸の空室率が低水準で推移したこと、「芝浦アイランドグローブタワー」など大型マンションの引渡しがあったため。中間純利益が減少したのは、税金費用が増加したため。

 マンションの通期計上予定戸数5500戸の契約済み戸数は約90%と好調に推移しており、中間期末の完成在庫は333戸(マンション252戸、戸建て81戸)となっている。

藤和不動産は増収減益 マンション契約の進捗率は74%

 藤和不動産は、連結売上高525億円(前中間期比66.6%増)、経常利益17億円(同 29.2%減)、当期純利益12億円(同 30.9 %減)となった。

 主力のマンション事業で引渡し時期の平準化を推進したことにより売上計上戸数が増加。仲介事業も損益が改善した。その一方で、支払利息の増加、受取配当金の減少などにより経常利益、中間期純利益ともに前年同期比で減少した。

 マンションの通期売上計上予定戸数4,600戸に対して、契約済戸数は3,400戸 (前年同期比148戸減)で進捗率は73.9 %。期末のマンション未契約完成在庫は64戸(前年同期比12戸減)となっている。

 今後、各社の決算が続々発表される。大手各社は概ね順調に推移しそうだが、中堅マンションデベロッパーなどは市況悪化による経費増、通期売上げ計上戸数の契約率の進捗状況、完成在庫数などに注視したい。

 

(牧田 司記者 11月1日)

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