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ポラテッィクがユニークなモデルハウス2棟

浦和展示場に連棟形式でオープン

新ブランド「北辰工務店」モデルハウス

 

工務店≠フよさを生かした新ブランド「北辰工務店」

 ポラスグループの注文住宅を手がけるポラティック(中内晃次郎社長)は、従来の「ポウハウス」ブランドに加え、新たな層を狙う新ブランド「北辰工務店」を立ち上げ、従来の「ポウハウス」ブランドの「アルジール」のモデルハウスとの連棟形式で埼玉県浦和住宅展示場内にオープン。9月から本格営業を開始した。

 同社の「ポウハウス」は、従来のハウスメーカーのモデルハウスとは一味も二味も異なったユニークなデザインのものが多かったが、今回の「北辰工務店」は、同社が本拠とする埼玉県や千葉県では根強い工務店ファン≠ェいることに着目、工務店のよさと同社のこれまで積み上げてきた技術力、生産性を融合させたのが特色。

 モデルハウスは敷地面積約105平方b、建物は3階建て延床面積約146平方b、本体価格2847万円、施工坪単価48 . 6万円というもの。

 子どもの知性と感性を磨く≠ェコンセプトになっており、親子が一緒に何かを作る土間の提案のほか、3階のプレイルームから2階ベランダに滑り降りる外付けの滑り台、3階のプレイルームと夫婦の寝室を結ぶ吹抜け空間にかかった吊り橋、1階リビングの仏壇収納などを設けているのが特徴。

 当初の年間販売目標棟数は36棟、5年後には300棟を目指す。

半露天・坪庭付き浴室の2世帯住宅「アルジール」

「アルジール」モデルハウス

 「アルジール」は、敷地面積約129平方b、建物は3階建て延床面積約187平方b、本体価格4254万円、施工坪単価66.1万円。年間販売棟数は24棟。

 リアルサイズの2世帯住宅を想定したもので、半地下収納−1階の土間・玄関−中2階の床下収納−2階のキッチン・マルチスペース−3階のホール・浴室・主寝室−ロフトまで6層になっているのが特徴。また、3階には展望ベンチや半露天の坪庭付き展望バスを設けている。

 ポラス暮し科学研究所が開発した新工法「クレーンシステム」と7倍耐力壁の組み合わせで2階部分に間仕切りのない約 28 畳大の大空間を実現しているのも大きな特徴。

滑り台や吊り橋に仰天 ポラテッィクって面白い

 記者は、注文住宅分野は門外漢≠セが、ポラスのモデルハウスは中内社長が「デザイン&テクノロジーにこだわり、ポウハウスって何だというものを造ってきた」と語ったように、確かに面白い。これは何だ≠ニいうところがたくさんある。

 バリアフリー・ユニバーサルデザインが当たり前なのに、敢えて6層住宅を提案するなど常識では考えられないことだ。リビングに仏壇収納というのもなかなか理解できない。外付けの滑り台とか屋内の吊り橋などには仰天した。

 ただ、「アルジール」のデザインは団塊世代にも十分受け入れられるものだろう。1階の外壁には濃茶の塗り壁&翌フ外壁材が使用されていたが、「キャニオン仕上げ」により見る角度や光の当たる具合で黒にも見えるようにし、2階部分の黒の外壁とマッチするような工夫を凝らしていた。それだけ注文住宅分野ではデザイン競争が激しいということだと理解した。

 

(牧田 司記者 9月21日)

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