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基本性能高いコスモスイニシア「千住曙町」

「イニシア千住曙町」完成予想図

 

平均坪単価192万円も割安感あり

 当欄でも紹介したが、東京都の「マンション環境性能表示」制度でオール満点の★12個を獲得したマンションは明豊エンタープライズの1物件のみで、満点に1個欠ける★11個も4物件しかない。その★11個を獲得した物件のひとつがコスモスイニシア・明豊エンタープライズ(事業比率6:4)の「イニシア千住曙町」だ。

 東京メトロ千代田線北千住駅から徒歩14分、または京成本線京成関屋駅から徒歩4分、東武伊勢崎線牛田駅から徒歩4分の足立区千住曙町の墨田川河畔に位置する24階建て全515戸の規模。施工は錢高組。

 建物は東向きと南向き住棟の2棟構成で、南向きは坪単価206万円、未分譲の東向きは170万円台、全体の平均坪単価は192万円。9月下旬に分譲される1期(36戸)は南向きで、専有面積は約61〜104平方b、価格は3,578万〜7,138万円(最多価格帯4.600万円台)。

 7月から南向き住棟316戸の会員優先分譲がすでに始まっており、現在までに150戸が販売済みだから、極めて好調な売れ行きを見せている。

 人気の要因のひとつは、いうまでもなく敷地南側に隅田川が流れ、対岸には広大な汐入公園が広がる眺望のよさだ。

 基本性能も高い。前述したように「マンション環境性能表示」で、★2つなのは「建物の長寿命化」のみで、他の「断熱性」「省エネ性」「みどり」は全て★3つだ。「長寿命化」で★3つの物件は全61物件の中で5物件しかないから、この物件が劣っているわけではない。

 このほか、制震構造、二重床・二重天井などを採用しており、プランも小家族向けのショートスパンのタイプがないわけではないが、7メートル超のワイドスパンも多い。

 中でも濃い緑色のインドジャモン(大理石)のエントランス床、幅広のウォールナットのフローリング、レザー調の建具・ドア面材をもちいたハイグレードの「プレミアム」住戸のできがいい。オプションだが、価格は225万円ぐらいからに収まる。

 コスモスイニシアの定番となっているフローリングの遮音等級LL40やトイレドアの壁面後退、引き戸の多用なども採用されている。

 価格競争力もある。坪単価300万円を突破していたバブル期の近接マンション「シティヌーヴ」や対岸の「アクロシティ」とは比較はできないにしろ、北千住の駅近マンション(坪単価260万円)や、近く分譲される牛田駅前(推定坪単価210万円)、南千住駅前の超高層(同260万円)などと比べても割安感がある。東向き住棟は170万円台というから旧価格≠セ。

 これらの物件特性を訴えきれれば早期完売するとみた。最寄駅の「牛田」「京成関屋」はマイナーな駅だが、都心へのアクセスは悪くない。

プレミアム住戸のモデルルーム

 

(牧田 司記者 9月7日)

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