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センチュリー 21 売上ランキング7年連続1

オープンハウスがマンション事業に参入

オープンハウス荒井正昭社長

 

優秀な人材確保に力 「流通系にはどこにも負けない」 

 不動産ネットワークのセンチュリー 21 ・ジャパンの全加盟店のうち平成12年度から18年度まで7年連続して売上ランキング1位になっているオープンハウス(本社・渋谷区、荒井正昭社長)が、9月にマンション事業部を立ち上げコンパクトマンション事業に参入する。

 同社は平成9年に荒井氏が設立。城南エリアの新築戸建ての仲介販売と自社分譲による都市型戸建てで業績を伸ばし、販売戸数にして150〜200戸を販売してきた。平成18年9月期決算では売上高120億円(前期比37.9%増)を計上。センチュリー 21 ・ジャパンに加盟する全店舗のうち7年連続して売上高ランキング1位にランクされている成長企業だ。今期は分譲部門で140億円、仲介部門で18億円を見込んでいる。

 マンション事業に参入するのは、戸建ての用地難・用地高のため事業環境が厳しくなってきたのと、これまで捨てていたマンション事業向けの土地情報などを有効に生かすため。

 当面は、大手デベロッパーと競合するファミリーマンションではなく、女性単身者やDINKS向けのコンパクトマンションに絞り込む。

 荒井社長は、「これまで4000万円台でも供給できてきたものが、7000万、8000万円台になってきた。エンドユーザーの取得能力の限界を超えてきた。コンパクトマンションはファンドなどには卸さず、あくまでもエンドユーザー向けに分譲していく。ラクをしては会社が育たない」と語っている。

 同社は、リクルート・人材教育にも力を入れており、優秀な人材の確保が企業成長の要因でもあるようだ。

 荒井社長は「当社は、一般的な不動産業に興味を持つ新卒を採用しない。自己実現を図りたいという夢のある新卒を採用している。だから人材は、大手デベロッパーには負けるかもしれないが、流通系のどこにも負けない自負がある」と語っている。

 荒井氏自身は「浪人するため」18歳で群馬県から上京。「司法書士になるため生活費を稼ぎながら勉強しよう」と不動産仲介会社にアルバイトで入社。そのまま仕事が面白くなり、31歳で独立・起業したユニークな経歴の持ち主だ。41歳。

 

(牧田 司記者 8月24日)

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