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三井・野村・清水 市川駅前マンションが圧倒的人気

 

1期300戸 平均2倍弱で即日完売 坪単価260万円

 三井不動産レジデンシャル・野村不動産・清水建設3社JVマンション「I−linkタウンいちかわ ザ タワーズウエスト プレミアレジデンス」1期300戸が7月23日抽選の結果、最高20倍、平均2倍弱の競争倍率で即日完売した。来場者は、最来場者を含め約6000組に上っている。

 総武本線市川駅から徒歩1分の市川駅南口市街地再開発事業マンションの45階建て全573戸(非分譲166戸含む)の規模。専有面積は約55〜118平方メートル、価格は3750万〜1億1480万円、坪単価260万円。建物外観デザイン監修は光井純氏、設計・監理は日建設計、施工は清水・戸田・五洋・上條・京葉都市開発建設共同企業体。竣工予定は平成21年1月下旬。

 「I−linkタウンいちかわ」は、市川駅南口約2.6ヘクタールの市街地再開発事業で、市川駅とはペデストリアンデッキで直接結ばれ、地下に駐車場、1〜2階には駅前広場、商業施設、3階には行政施設や保育施設、図書館、屋上庭園などが設置される。再開発計画が持ち上がってから29年。紆余曲折を経てようやく実現するものだ。

 住宅棟は「ザ タワーズウエスト プレミアレジデンス」と、都市再生機構の賃貸マンションや高齢者施設が入居する37階建て「ザ タワーズ イースト」棟との2棟で構成される。

 「ザ タワーズウエスト プレミアレジデンス」棟の住宅ゾーンは5階〜44階で、制震工法、SI、二重床・二重天井、廊下・トイレメーターモジュールなどを採用。

 モデルルームは、すっきりしたデザインの90平方メートルのもの、子育てファミリーの入居を想定した75平方メートルのもの、建具に突き板を採用した109平方メートルのプレミアム住戸の3タイプ。

 単価だけを見れば、千葉県下では突出した新価格だろうが、立地条件、配棟計画、公共・公益施設の充実、事業主・施工会社・設計会社の信頼性など総合的に評価すれば十分納得できる単価だ。1期の即日完売もうなずける。

 隣駅の本八幡駅前では、鹿島建設施工のプロパスト「ガレリア・サーラ」250戸(坪単価230万円)も人気になっているが、坪30万円の差も納得できる。競合もそれほどなかったようだ。

 先の野村不動産の「プラウドタワー千代田富士見」306戸の即日完売もそうだが、ブランド力があるデベロッパーのランドマーク的な物件に人気が集中するのが今の市場だ。マンションはブランドで買う′X向は加速度を強めているといえそうだ。

 

(牧田 司記者 7月27日)

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