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藤和不・有楽・ニチモ 「東京地球区。」販売開始

「東京地球区。(グローブスクエア)」完成予想図

 

商住一体開発 周囲は一種低層と三沢川

 藤和不動産・有楽土地・ニチモの3社は、「東京地球区。(グローブスクエア)」の販売を7月21日から販売開始したと発表した。

 京王相模原線京王よみうりランド駅から徒歩5分、またはJR南武線矢野口駅から徒歩11分、稲城市大字矢野口のコカコーラ工場跡地に立地する9階建て全431戸の規模。1期145戸の専有面積は約63〜95平方b、価格は3,468万〜6,308万円(最多価格帯4,200万円台)。坪単価193万円。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 敷地隣には大型ショッピングセンターが一体となって開発されており、平成19年秋にオープン予定。また、敷地北側には三沢川が流れ、春には満開の桜並木を楽しめる。三沢川護岸整備事業も進行中で、「水」「緑」「人」がテーマの一つになっている。

 敷地内に3つのプライベートガーデンを設け、「クラインガルテン(菜園)」も設置する。敷地内には設置率100%の自走式駐車場、各戸2台分の自転車置場を確保する。

 入居者のコミュニティをサポートする「アースランドクラブ」を発足。多彩なプログラムを通じて、人と人とのふれあいを育んでいく。その他、パーティールーム、コミュニティサロン、キッズルーム、 2 つのゲストルーム、ベビーとママのためのやすらぎの場所「ママラウンジ」や、居住者同士の交流の核となるエリア「ピアーコート」を設置する。

現地取材で発見したいろいろなこと 三沢川には鯉と鴨

 京王よみうりランド駅といえば遊園地に行ったぐらいで、ほとんど降りたことがない駅だ。駅前でも商業施設はほとんどない。おそらく京王相模原線の中でもっとも乗降客の少ない駅だろう。「東京地球区」が分譲されると聞いて「果たして売れるのか」と思った。現地を見るまでは「坪160〜170万円なら売れるかも」と考えていた。

 現地を見て、その判断を改めた。広大な敷地の東側には大型ショッピングセンターが建設されており、北側の三沢川は護岸工事が行われ、遊歩道が整備されていた。「この魅力を訴え切れれば、180万円でもいけるかも」と改めた。

 そして、現地担当者から坪193万円と聞いたときは、「高い」と思ったが、 プロモーションビデオを見て、モデルルームを見学して、予想単価を上方修正≠オた。大型物件ならではの共用施設が充実しており、基本性能、設備仕様も高かったのがその理由だ。

 京王相模原線には多摩ニュータウンを中心に良好なマンションが多いが、コミュニティ活動をサポートする仕掛けなど様々な共用施設が揃っているマンションはそれほどない。逆梁ハイサッシ、アウトフレーム工法の採用によってサッシ高は2370ミリ確保されており、居室内の柱・梁型の出っ張りが最小限に抑えられている。駐車場は自走式100%、自転車は200%確保されている。クラインガルテン(家庭菜園)も設置される。

 コカコーラが利用していた深井戸により水辺を演出し、クラインガルテンには手押しポンプも設置されると聞いた。

 そして、何よりも将来の住環境が担保されていることだ。現地は準工業地域だが、準工地域はこの一角だけで、敷地南側と西側は第一種低層住居地域、北側は三沢川だ。三沢川には鯉が泳いでおり、鴨も遊んでいた。

 これらの利点を訴え切れれば、他のエリアの物件と比べても価格競争力は十分あるとみた。当初1期分譲予定戸数の100戸を145戸に増やしたのも、関係者はそれだけ手ごたえを感じているからだろう。

 ニュースリリースだけでは伝えられない、現地取材の面白さ・意義がここにある。

クラインガルテン

 

(牧田 司記者 7月26日)

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