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高感度≠ネ層に受けそう 

有楽土地ほか「BEACON Tower Residence

「BEACON Tower Residence」完成予想図

 

カフェやホテルの仕掛人・中村貞裕氏を起用「非日常」を演出

 有楽土地、名鉄不動産、モリモト、ニチモ、長谷工コーポレーションの5社は、近く湾岸エリアの免震超高層マンション「BEACON Tower Residence」を分譲する。

 東京メトロ有楽町線辰巳駅から徒歩9分、江東区東雲一丁目の一角で建設中の41階建て全440戸の規模で、専有面積は約54〜140平方b、予定価格は3,700万円台〜1億7,000万円台(予定最多価格帯6,000万円台)。設計・施工(一括下請負人)は大成建設。

 コンセプトは「生活の遊び場」。カフェやホテルの仕掛人として知られる中村貞裕氏率いるトランジットジェネラルオフィスをブランディングプロデューサーに起用。[ファッション][音楽][デザイン][アート]4つキーワードを掲げ、これまでにない「非日常」を演出する。

 例えば、30階のレジデンシャルスイートはLVJグループが設立したメンバーズクラブCELUXがデザイン監修、その照明デザインを石井リーサ明理氏、カフェデザインは勝田隆夫氏、アートラウンジのアートキュレーションはSCAI、 ロゴマーク・サイン計画はタイクーングラフィックス・鈴木直之氏、レセプションスタッフやカフェスタッフの制服はグローブ・森岡弘氏などが担当。その道のプロとして知られている人ばかりだという。

 中村氏は「いままでのマンションとは明らかに違う新しい基準、見かけではない本物の価値を、ここから発信したい」と語っているが、その心意気が伝わってくる。

 建物形状は8角形で、外観は黒、白、グレーのモノトーン系で統一。基本性能に力を入れているのも特徴の一つだ。積層ゴムアイソレータと弾性すべり支承の2つの免震装置を組み合わせた大成建設の「ハイブリット TASS免震構法」を採用。地震の被害を最小限に抑える工夫をしているという。

 階高は約 3.3 bで、二重床・二重天井とし、リビング・ダイニング、洋室などの天井高を約2.6b確保(一部除く)。また、SI思想を導入、排水竪管を外廊下のメーターボックス内に集約している。

 2タイプあるモデルルームのうち、87平方bのタイプがよくできている。カラーリングは白と黒が基調のシンプルなもので、ワイドスパン、メーターモジュールなどを採用している。もう一つは最上階のオプション仕様を多用した106平方bのもの。

 記者は、 販売事務所に設けられた実物大の BEACONカフェでコーヒーをいただいたが、確かに美味しかった。什器類や造作家具もオリジナルなものを採用している。

 デザイナーズタウン・東雲≠ノぴったりのマンションで、競合物件もありグロスも張るが、 高感度≠フユーザーに支持されると記者は見た。

 東京湾岸エリアでは、「THE TOYOSU TOWER 」(825戸)「Brillia Mare有明 TOWER&ARDEN 」(1081戸)の分譲も始まっており、大激戦が展開されている。

「BEACONカフェ」完成予想図

 

(牧田 司記者 7月12日)

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