RBA HOME> RBAタイムズHOME >2007年 >

 

他物件をリードする住友&東建の「草加」マンション

東京建物「ブリリア草加」完成予想図

 

伊勢崎線で新価格マンション続々

 ここ1〜2年、供給が途絶えていた東武伊勢崎線草加駅圏でマンション4物件が供給されている。住友不動産「シティハウス草加」93戸(徒歩5分)、東京建物「ブリリア草加」60戸(徒歩3分)、セントラル総合開発「クレアホームズ草加氷川町」40戸(徒歩8分)、近藤産業「メロディーハイム草加」63戸(徒歩17分)だ。このほか、風と大地も「プライヴェル草加」107戸(徒歩19分)を予定しており、販売合戦が展開されている。

 この中で注目されるのは、駅近の「シティハウス草加」と「ブリリア草加」、それに「クレアホームズ草加氷川町」40戸だろう。住友不動産と東京建物の物件の坪単価は185万円、セントラル総合開発は170万円強だ。旧価格では160万円が限度の駅圏だから、いずれも新価格だ。グロス志向が極めて強いこの駅圏で果たして売れるのかどうかが注目される。

 住友不動産も東京建物もこれまで埼玉県内の伊勢崎線ではマンションの供給事例がなく、初の伊勢崎線のマンションでもある。

住友不動産は扁平梁工法、ガラス手すりを採用

 住友不動産は全戸南向きで、扁平梁工法、ガラス手すり、ワイドスパン、ハイサッシなどを採用することによって、南側の開口部を最大限大きくしているのが特徴だ。現在、36戸が販売済みということだから、まずまずの売れ行きといってよい。他のエリアと比較して坪単価は決して高くない。

基本性能、設備仕様とも高い東京建物

 東京建物の物件も、他の沿線のブリリアシリーズと同様グレードが高い。みずほ銀行の店舗跡地で、敷地南側が住居系用途地域で3階建ての戸建てやアパートなどしか建っておらず、敷地東側が東武線の高架線路というのはネックにならないだろう。

 フローリングは突き板、建具ドアは革調仕上げでグレード感のあるものを採用。ミストサウナ、オートクローザ機能付きシステムキッチン、グローエ社製水栓などスペックも高い。二重床・二重天井、逆梁ハイサッシなどの基本性能も水準以上だ。現在、30戸近くが売れているという。

 この2物件が他社の物件を大きくリードしている。この2物件が売れないようでは、他の伊勢崎線の新価格マンションは惨敗だろう。セントラル総合開発の物件は単価がやや高いとみたがどうだろう。

 

(牧田 司記者 7月3日)

ページトップへ戻る