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単身者・DINKSもターゲット「イニシア新川崎」

「イニシア新川崎」(完成予想図)

 

再開発が進む新川崎駅前 坪単価は割安の222万円

 コスモスイニシア・ NEC ファシリティーズ・明豊コーポレーション3社JVの「イニシア新川崎」を見学した。

 JR横須賀線・JR湘南新宿ライン新川崎駅から徒歩6分(歩行者専用通路及び駅前広場の整備により平成21年度には徒歩3分になる予定)、川崎市幸区鹿島田の一角に位置する18階建て全284戸の規模。専有面積は約36〜97平方b、坪単価は222万円。施工は大豊建設、販売代理はコスモスイニシア横浜支社。

 現地は、JRの新鶴見操車場跡地に建設されているもので、再開発が進む「新川崎・鹿島田エリア」の一角。先に早期完売した長谷工コーポレーション施工の「レジデンシャルスクエア(SHINKA CITY南街区)」にも近接している。

二重床・二重天井で、遮音等級LL−40を採用

 コスモスイニシアの他の物件同様、基本性能が高いのが特徴だ。二重床・二重天井で、フローリングの遮音等級はLL−40を採用。同社は、バブル以前からこの遮音等級を採用しているが、かつては直床が多かったのに対し、最近はメンテを考慮して二重床・二重天井をほとんどのマンションで採用している。二重床・二重天井で、遮音等級LL−40を採用しているのはおそらく同社だけだろう。

 このほか、ユニバーサルデザインなど細かなところに配慮している。逆梁ハイサッシ・ノンレールサッシを採用しているほか、トイレのドアの把手も壁面より出っ張らないようにしている。これもマンションデベロッパでは同社のみだ。引き戸も多用しているのも人に優しい配慮だ。

 プランは、駅近にぴったりの単身者・DINKS向けからファミリーまで多様なニーズに対応。小家族の入居を想定したモデルルームもよくできている。

 総合デザイン監修は、建築家・大江匡氏が担当。白と黒のコントラストが美しい外観のマンションだ。

 坪単価は「レジデンシャルスクエア(SHINKA CITY南街区)」が約200万円だったのに対して、同社の物件は222万円で約1割アップしているが、駅からの距離を考えたら納得の価格だ。武蔵小杉や川崎などと比べると、まだまだ割安感がある。

モリモト「クレッセント新川崎エグゼ」と呉越同舟

 販売事務所は、モリモト「クレッセント川崎エグゼ」と隣り合わせ。しかもデザイン監修も大江匡氏でモリモトの物件と同じだ。呉越同舟≠ナ競合する部分もあるだろうが、コンセプトが異なるので住み分けができると記者は見た。

 

(牧田 司記者 6月11日)

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