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圧巻のゲストルームと天井高4mプラン

 モリモト「クレッセント新川崎エグゼ」

「クレッセント新川崎エグゼ」(完成予想図)

 

差別化を徹底 会員優先で半分近くを販売済み 

 記者は、コンパクトマンションからファミリー、億ションまで何を造ってもトップクラスのものを造るのは、中堅デベロッパーではモリモトだと思っている。最近はコンパクトマンションの供給は少なくなったが、昨年分譲の「三鷹」や今年分譲の「川崎タワー」、億ションの「成城」など差別化が徹底している。人気を呼ぶのは当然だ。

 そして、今回見学した「クレッセント新川崎エグゼ」も例外ではなかった。圧巻は、天井高4メートルの斬新なモデルルームと「非日常」を演出したゲストルームの提案だ。

 天井高4メートルプランは、用途地域が準住居と第一種中高層にまたがっており、容積率の関係で余った部分を振り向けたものだ。最上階にあり全部で4戸しかないが、既にモデルルームになっている1億400万円の住戸は契約済みだという。白が基調で、インナーバルコニー、ロフト付きだ。

 同じ平間駅圏ではかつて住友不動産やコスモスイニシアが高い天井高のマンションを供給しているが、仕様レベルが異なる。

 ゲストルームは乃村工藝社がデザインを担当しており、面積は約57平方b。月や星を映し出す黒のタイルを敷き詰めた水盤、猫足付きジャグジーバス、自然素材を多用した建具・面材など「非日常」を演出しており、都心のホテルなら1泊数万円はしそうなものだ。

 一般的な住戸のモデルルームもよくできている。天井高は約2.7メートル、床下収納と堀コタツのある和室やDENの提案がなされている。

 モデルルームオープンは2月中旬からで、これまで会員優先92戸が契約済み。来場者は1000件近くに上っている。新価格<}ンションではあるが、その商品企画が光るマンションだ。販売代理は同社初の三井不動産レジデンシャル。大きな模型を見ながら商談ができるブースのアイデアもいい。

 物件は、JR 南武線平間駅から歩10分・JR南武線「鹿島田駅から徒歩12分・JR横須賀線・湘南新宿ライン新川崎駅から徒歩14分、川崎市中原区上平間の一角で建設中の6階建て全220戸の規模。現在登録中の1期(48戸)の専有面積は約60〜92平方b、価格は3490万〜5660万円(最多価格帯4700万円台)。坪単価は210万円強。設計・監理は INA 新建築研究所、デザイン総合監修はプランテックスタイル(大江匡代表)、背景計画研究所、乃村工藝社、ライティングプランナーズアソシエーツ。施工は三井住友建設。販売代理は三井不動産レジデンシャル。

 

(牧田 司記者 6月11日)

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